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東西ベルリン動物園大戦争

出版社名 CEメディアハウス
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-484-18108-0
4-484-18108-8
税込価格 2,860円
頁数・縦 373P 19cm

商品内容

要旨

西ベルリンも東ベルリンも、ある意味では町自体が二つの動物園だった。西はベルリン動物園、窮屈な壁に閉じ込められた孤島の宝。東はティアパルク、常に道半ばだった社会主義のユートピア。二つの動物園は町のシンボルで、それぞれの体制を体現していた。二人の園長はゾウや希少動物の数を競い、存在感を誇示した。冷戦下のベルリン、代理戦争の舞台になった2つの動物園のヘンテコな実話。

目次

プロローグ―動物園人
第1章 戦争とワニの尻尾のスープ
第2章 動物園フィーバー
第3章 第四の男
第4章 パンダと国家の威信
第5章 狩猟家と収集家
第6章 大きな計画、小さな魚
第7章 一つの島に二頭のクマ
第8章 灰色の巨人、倒れる
エピローグ―古い男たちと新しい時代

おすすめコメント

冷戦時代、2つのベルリン動物園でくり広げられた奇妙な代理戦争と変人園長たちの物語。冷戦時代、分断された東西ベルリンにあった2つの動物園では、東西の威信かけて競争が激化していた。 絶滅危惧種やゾウの数を競い、シュタージ(東の秘密警察)がお金を集めてメガネグマを買えば、西のシュミットはパンダを入れる…。 動物園はレジャー施設で、体制の象徴だった。 いままで知られていなかった冷戦の歴史に迫る。

著者紹介

モーンハウプト,ヤン (モーンハウプト,ヤン)   Mohnhaupt,Jan
1983年、ドイツのルール地方に生まれる。フリージャーナリスト
黒鳥 英俊 (クロトリ ヒデトシ)  
1952年生まれ、北海道函館市出身。京都大学大学院理学研究科後期博士課程単位取得退学。1979年から上野動物園と多摩動物公園でゴリラ、オラウータン、チンパンジーなどの類人猿の飼育を担当。2015年、37年間勤めていた動物園を退職。2010年より上野動物園で学芸員として教育普及や広報の仕事を行う。同年より、京都大学野生動物研究センターで動物園のオランウータンの研究を継続し、2015年より日本オランウータン・リサーチセンター代表を務める。また、2007年よりNPOボルネオ保全トラストジャパンの理事として国内外でボルネオに生息するゾウやオランウータンなどの野生動物の保全活動を行っている。さらに、茨城大学農学部で動物園学の非常勤講師も勤めるかたわら、多方面にわたって類人猿の保護、啓蒙活動を行っている
赤坂 桃子 (アカサカ モモコ)  
ドイツ語・英語翻訳家。上智大学文学部ドイツ文学科および慶應義塾大学文学部卒。ノンフィクション、人文・思想、文芸など、さまざまなジャンルを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)