スギと広葉樹の混交林 蘇る生態系サービス
出版社名 | 農山漁村文化協会 |
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出版年月 | 2022年9月 |
ISBNコード |
978-4-540-21158-4
(4-540-21158-7) |
税込価格 | 2,750円 |
頁数・縦 | 203P 21cm |
商品内容
要旨 |
全国一律のスギ人工林造成は、天然林が元々もっていた生態系サービス(水質浄化、持続的な生産力、洪水や渇水防止、クマを留めおく、など)を大きく後退させている。東北大学のスギ人工林試験地での詳細な比較研究により、混交林化によって本来の森林の機能が回復することを実証的に解明。あわせて天然更新と人工植栽による持続可能な混交林づくりの具体的方法を示す。 |
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目次 |
スギの林冠に近づく広葉樹―尚武沢試験地の今 |
出版社・メーカーコメント
戦後の拡大造林によって全国隅々まで広がったスギ人工林は水質浄化や洪水防止、持続的生産といった生態系サービスを著しく損なっている。それでは生態系サービスを向上させる森林とはどのようなものか。東北大学の試験地のスギ林での無間伐区、弱度間伐区、強度間伐区の比較研究によって、通常の林業経営で行われるような弱度間伐ではなく、広葉樹との混交化がすすむような強度間伐でこそ生態系サービスが改善することをメカニズムを含めて示す。あわせてスギ天然林のような本来の生態系を取り戻す植栽や制御、間伐のあり方を提案する。