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快楽の仏蘭西探偵小説

出版社名 インスクリプト
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-900997-99-8
4-900997-99-4
税込価格 4,620円
頁数・縦 665P 20cm

商品内容

要旨

バルザックにあった「始原の探偵小説」。探偵vs密偵という構図に、社会の暗黒をも照らすフランス探偵小説独自の原型を発見し、文学と探偵小説、並行しつつも分岐した歴史の深層を跨いで、その固有性と全体像を提示。作品構造と叙述コードの分析を踏まえた、通時性と原理論を併せもつ書下し探偵小説論1800枚!フランス探偵小説ベスト33、探偵映画ベスト33付。

目次

0 序論(快楽の仏蘭西探偵小説
探偵小説7つのコード ほか)
1 始原の探偵小説(バルザック探偵小説
マルチチュードの予感 ほか)
2 始原の第二幕 英仏海峡波高し(ガボリオから涙香へ
ヴェルヌ―青春の帝国主義 ほか)
3 絶対密室のほうへ(不可能犯罪とは一つの詩である
バルザックの赤い密室 ほか)
4 白耳義探偵小説のパサージュ(パサージュの向こう側
暗闇路地のジャン・レイ ほか)
5 純粋探偵小説を求めて(誰彼のロマン・ポリシェ
亡命者シムノン ほか)
6(フランス探偵小説ベスト33
フランス探偵映画ベスト33)

出版社・メーカーコメント

全編書下し3500枚・1232頁の『北米探偵小説論21』から二年。フランス探偵小説に絞って、その始まりから現在に至る流れを追い、その特質を捉える書下し1900枚。バルザックに〈始原の探偵小説〉を見出し、〈純粋探偵小説〉との間を揺れ動くその振幅に、フランス独自の探偵小説の展開をみる。フランス探偵小説ベスト33、フランス探偵映画ベスト33付き。

著者紹介

野崎 六助 (ノザキ ロクスケ)  
1947年東京都生まれ。作家、文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)