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綱大夫四季 昭和の文楽を生きる

岩波現代文庫 文芸 85

出版社名 岩波書店
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-00-602085-9
4-00-602085-6
税込価格 1,210円
頁数・縦 331P 15cm

商品内容

要旨

昭和を代表する文楽太夫、八世竹本綱大夫(一九〇四‐六九)。彼は明治末に豊竹古靱大夫(後の山城少掾)に入門し猛稽古を重ね、「風」を重んじた理知的な語りを完成した。五五年人間国宝、六九年芸術院会員。本書は綱大夫と身近に接した著者による本格的な評伝。明治から昭和四十年代までの文楽界と大阪に生きる芸人の姿を敬愛の念をこめて描いた力作。

目次

大序 綱大夫とその時代(或る別れ
豆太夫誕生
修業と結婚と
兄弟
新義座事件
召集令状
戦災
文楽分裂
日向嶋上演
山城引退劇
櫓下消滅)
景事 綱大夫聞書(春―放送と綱さん
夏―文楽楽屋ばなし
秋(竹中砦のこと
咲大夫襲名)
冬―寺子屋芸談)
道行 晩年の綱大夫(順天堂にて
父から子へ
軽井沢での生活
浅草の一夜
風花
正月
誕生日の死)

著者紹介

山川 静夫 (ヤマカワ シズオ)  
1933年静岡市に生まれる。56年国学院大学文学部卒業、NHKにアナウンサーとして入局。「紅白歌合戦」「ウルトラアイ」などの司会を務める。94年よりフリー。著書は『名手名言』(日本エッセイストクラブ賞受賞、文春文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)