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慟哭の海峡

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年10月
ISBNコード 978-4-04-102153-8
4-04-102153-7
税込価格 1,760円
頁数・縦 332P 20cm

商品内容

要旨

“輸送船の墓場”と称され、10万を超える日本兵が犠牲になったとされる台湾とフィリピンの間の「バシー海峡」。アンパンマンの作者である、やなせたかしの弟もその一人だ。その“魔の海峡”から12日間の漂流を経て奇跡の生還を遂げた若者がいた。彼は死んだ戦友の鎮魂のために戦後の人生を捧げ、海峡が見える丘に長い歳月の末に、ある寺院を建てた。2013年10月、やなせたかしとその人物は、奇しくもほぼ同時期に息を引き取った。「生」と「死」の狭間で揺れ、自己犠牲を貫いた大正生まれの男たち。今、明かされる運命の物語とは―。

目次

第1部 碧き波涛(撃沈
内蒙古から南方へ
狂い死にする兵たち
奇跡の救出
バシーに沈む駆逐艦
南国の気風を受け継いで
青春の京都土佐塾
海軍少尉・柳瀬千尋
魔の海峡
訪れた悲報)
第2部 鎮魂の海(国破れて山河あり
鎮魂への執念
漫画家やなせたかし
姿を現わした潮音寺
アニメ「アンパンマン」の誕生
荒れ果てた寺院
永遠のヒーロー)

出版社・メーカーコメント

太平洋戦争時、20万人とも言われる犠牲者を生んだ台湾〜フィリピン間のバシー海峡。生き延びたある人は私財を投げ打ち毎年の慰霊を続け、亡くなった人の中には「アンパンマン」作者やなせたかしの弟もいた――。

著者紹介

門田 隆将 (カドタ リュウショウ)  
1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。ノンフィクション作家として、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなど幅広い分野で活躍している。『この命、義に捧ぐ 台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)