• 本

南洋通信

増補新版

中公文庫 な56-2

出版社名 中央公論新社
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-12-206756-1
4-12-206756-1
税込価格 990円
頁数・縦 284P 16cm
シリーズ名 南洋通信

商品内容

要旨

二十八日ノ船デ暑イ所ヘ行ツテ来マス―。一九四一年に南洋庁の官吏としてパラオに赴任した中島敦。その目に映った「南洋」とは。小品『南島譚』『環礁』に加え、南洋群島(ミクロネシア)から妻子に宛てて毎日のように綴られた多くの書簡を収録。

目次

南島譚(幸福
夫婦
〓)
環礁―ミクロネシヤ巡島記抄(寂しい島
夾竹桃の家の女
ナポレオン
真昼
マリヤン
風物抄)
書簡 昭和十六年六月‐昭和十七年三月

おすすめコメント

二十八日ノ船デ暑イ所ヘ行ッテ来マス――。一九四一年に南洋庁の官吏としてパラオに赴任した中島敦。その目に映った「南洋」とは。珠玉の小品『南島譚』『環礁』に当時の日記・書簡を加えたオリジナル編集。

著者紹介

中島 敦 (ナカジマ アツシ)  
1909年(明治42)、東京・四谷に生まれる。30年、東京大学国文学科入学。32年、橋本たかと結婚。33年に卒業し、横浜高等女学校に国語科教師として就職。職の傍ら執筆活動に取り組み、「中央公論」の公募に応じた『虎狩』(1934)で作家としての地位を確立。41年7月、パラオ南洋庁国語編修書記として赴任。持病の喘息と闘いつつ『山月記』『文字禍』等を書き上げ、『光と風と夢』は芥川賞候補になる。42年(昭和17)、職を辞して作家生活に入ろうとしたが、喘息が重篤となり、同年12月に三十三歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)