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統帥乱れて 北部仏印進駐事件の回想

中公文庫 お98−1

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年7月
ISBNコード 978-4-12-207227-5
4-12-207227-1
税込価格 1,320円
頁数・縦 413P 16cm

商品内容

要旨

フランスとの合意を無視し武力進駐を強行しようとする現地陸軍。派遣艦隊司令部は断固阻止せんとするも、1940年9月、ついに「協力不可能、離脱セヨ」との命令が。軍部が国策を引き摺るという不条理が顕わとなった、仏印進駐の“失敗の本質”が浮かび上がる迫真の記録。阿川弘之推薦文、半藤一利によるインタビューを付す。

目次

第1章 北部仏印への野望
第2章 昆明作戦を口実に
第3章 封ぜられた「策謀」
第4章 「謀略」の再台頭
第5章 「交渉成立セリ」にも拘らず
第6章 「協力不可能、離脱セヨ」
第7章 事件の反省不徹底に終わる

出版社・メーカーコメント

北部仏印への武力進駐強行を企てる現地陸軍と、絶対反対の遣支艦隊司令部の確執を綴る迫真の記録。半藤一利による著者インタビューを付す。〈解説〉大木毅

著者紹介

大井 篤 (オオイ アツシ)  
1902年(明治35)山形県鶴岡市生まれ。23年(大正12)、海軍兵学校(五一期)卒業。30年(昭和5)から32年まで米国バージニア大学、ノースウェスタン大学に学ぶ。上海事変勃発とともに駐米大使館海軍武官室勤務となる。その後、中国沿岸警備艦隊参謀、華南沿岸封鎖艦隊参謀などを経て43年から終戦まで海上護衛総司令部参謀を務める。海軍大佐、終戦後は、戦史研究家、軍事および国際政治評論家として活躍。94年(平成6)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)