言語学バーリ・トゥード Round1
AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか
出版社名 | 東京大学出版会 |
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出版年月 | 2021年7月 |
ISBNコード |
978-4-13-084101-6
(4-13-084101-7) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 210P 19cm |
シリーズ名 | 言語学バーリ・トゥード |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 人間の「ことば」の構造や意味、使われ方などを研究する「言語学」に、AIの自然言語処理技術の進化とともにスポットが当てられることが多くなった。だが、私たちが日常生活やビジネスでのコミュニケーションに使用する「ことば」には、複雑な意味が込められ、まだまだAIに理解させるのは難しいようだ。本書は、現代日本語を専門とし、人工知能の分野に関わった経験もある言語学者が、ユーモアと、あふれるプロレス愛をふんだんに盛り込みながら、日常の「ことば」をめぐるトピックスについて綴るエッセイ集。ダチョウ倶楽部の有名なギャグ「絶対に押すなよ」にみる言語の「意味」と「意図」の違い、松任谷由実の名曲『恋人がサンタクロース』が「恋人はサンタクロース」ではない理由など、言語学の所見を踏まえて考察している。書名の「バーリ・トゥード」とは、ポルトガル語で「何でもあり」を意味し、ルールや反則を最小限にした格闘技の一ジャンルを指す。著者は、1973年生まれの作家。2008年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、2012年から2016年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。著書に『ヒトの言葉 機械の言葉』(角川新書)などがある。なお、本書は東京大学出版会が発行する冊子『UP』における連載に書き下ろしを加えたもの。 |