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憎まれ役

出版社名 文藝春秋
出版年月 2007年10月
ISBNコード 978-4-16-369550-1
4-16-369550-8
税込価格 1,257円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

小泉、長嶋、視聴率をとる男が日本を堕落させた!這い上がった男の格差社会憂国論。

目次

序論 憎まれ役世に憚る
第1章 グローバリズムに屈した野球と政治―危機論
第2章 小泉と長嶋人気支配の落とし穴―リーダー論
第3章 「這い上がり」だから言う、格差社会批判―機会均等論
第4章 負けない野球、負けない政治―戦略論
第5章 V9巨人軍こそ、日本と自民党の理想だった―組織論
第6章 地位に恋々とせず、すべてを擲つ―人材論
終章 念ずれば花開く―人生論

おすすめコメント

二人の仇敵は長嶋茂雄と小泉純一郎。人気先行の統率がいかに球界と政界を堕落させたのか。成り上がりだけが語れる格差社会大批判。ともに京都府に生まれ、町会議員から自民党幹事長まで上り詰めた大物政治家と、テスト生入団から、日本シリーズ三回優勝を勝ち得た名将の異色の対論です。野中氏には小泉純一郎、野村氏には長嶋茂雄というスーパースターの仇敵が存在しました。そして、二人とマスコミによって、彼らは「憎まれ役」にされてしまいます。人気先行、視聴率重視の統率がいかに人心を荒廃させ、組織をダメにしてしまうか。巨人軍の凋落と、先般の参院選での自民党の大敗は、こうしたパフォーマンスリーダーの限界を意味しています。苦しい境涯から這い上がった二人にしかわからない格差社会の問題点と、勝ち組、人気者指向の日本への歯に衣着せぬ大討論に耳を傾けてください。

著者紹介

野中 広務 (ノナカ ヒロム)  
1925年、京都府船井郡園部町に生まれる。51年、園部町議に初当選。以後、園部町長、京都府議、京都府副知事を歴任。府議時代は、野党として蜷川革新府政に対峙した。83年、衆院議員に初当選。94年、自治大臣・国家公安委員長、その後自民党幹事長代理、内閣官房長官を歴任し、森内閣で自民党幹事長に就任した。2003年、「小泉改革」に反旗を翻し、「退路を断って闘う」ために引退を表明した
野村 克也 (ノムラ カツヤ)  
1935年、京都府竹野郡網野町生まれ。54年、南海ホークスに入団。70年には選手兼任監督、以降もロッテ、西武で現役生活を続け、実働26年、試合数3017は歴代1位の記録であり、本塁打、打点は歴代2位、三冠王1回、MVP5回の記録を持つ。監督としてはID野球を提唱、南海、ヤクルト、阪神など弱小チームを率いてリーグ優勝5回、日本シリーズ制覇3回。2006年から楽天ゴールデンイーグルス監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)