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黄昏のために

出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-16-391854-9
4-16-391854-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 253P 20cm

商品内容

要旨

魂の小説集。“究極の絵”を追い求める、一人の画家の肖像。描くことは、生きること。苦悶と愉悦が行間から匂い立つ濃密な十八篇。

出版社・メーカーコメント

ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。昨年ついに、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌編を書き継いでいました。◎あらすじ画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段……裸婦は描くが、風景画は描かない。物は物らしく、あるべき姿を写し取る。ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、腹が減ったら肉を焼いて食べる。秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。対象を見、手指を動かす。自分がほんとうに描きたいものを見出すまで−−。孤高の中年画家が抱える情念と空虚が行間から匂い立つ、究極の十八篇

著者紹介

北方 謙三 (キタカタ ケンゾウ)  
1947年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第四回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第三八回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第四回柴田錬三郎賞、2004年『楊家将』で第三八回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全十九巻)で第九回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第一回舟橋聖一文学賞、10年に第一三回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全十五巻)で第六五回毎日出版文化賞特別賞を受賞。一三年に紫綬褒章を受章。一六年「大水滸伝」シリーズ(全五一巻)で第六四回菊池寛賞を受賞。二〇年に旭日小綬章を受章。二四年『チンギス紀』(全十七巻)で第六五回毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)