十津川警部、沈黙の壁に挑む
文春文庫 に3−35
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2009年7月 |
ISBNコード |
978-4-16-745435-7
(4-16-745435-1) |
税込価格 | 649円 |
頁数・縦 | 385P 16cm |
商品内容
要旨 |
手話通訳士試験に合格し、福祉事務所の嘱託となった小早川京子は、初仕事で殺人事件の容疑者の通訳を任される。取調室の老女は筆談にも手話にも答えない。無力感に苛まれた京子は、十津川警部らの捜査に疑問を投げかける弁護士とともに事件の真相に迫る。ろうあ者と健聴者の深い溝を描く感動の長篇ミステリー。 |
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おすすめコメント
殺人事件の容疑者は、ろうあ者の老婆。警察の取り調べに立ち会った女性手話通訳士にも、ろうあ者の弁護士の面会にも一切答えようとしないのは何故なのか――。十津川警部シリーズの中でも異色作といえるこの作品は、1990年から「季刊みみ」(財団法人全日本ろうあ連盟発行)に『海の沈黙』と題され、連載されたものです(単行本刊行時に改題)。実は西村氏には『四つの終止符』(1964年発表)というろうあ青年を主人公とした小説があり、その続篇を、と編集部に依頼された作品なのだそうです。ろうあ者と健聴者の深い溝を描く感動の長篇ミステリー。西村ファン以外の方も必読の1冊です。