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われわれはどんな「世界」を生きているのか 来るべき人文学のために

出版社名 ナカニシヤ出版
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-7795-1392-3
4-7795-1392-8
税込価格 4,620円
頁数・縦 370P 22cm

商品内容

要旨

歴史修正主義が跋扈し、人文学の危機が叫ばれるなか、あえて「世界」とは何かを問う。

目次

第1部 われわれはいかなる「世界」に生きているのか(なぜ、「世界」を問題とするのか―人文学の来し方・行方を考えるために
データ・リヴァイアサンの降臨―存在論的機械学のために
グローバル市民社会―方法としての主体、可能性としての他者
「国民」という主権者の啓蒙の問題―フランス「恐怖政治」の教訓
さらば抑圧―エロースの砂漠、コンテンツなき身体)
第2部 われわれの「世界」はいつ始まっていたのか(前衛失速、電子音、波動化―「今」の音楽の起点を一九七〇年代に探す
「偉大な社会」から破砕の時代へ―一九六〇年代アメリカ史試論
核時代を生きるために―E・P・トムスンと核武装解除
総力戦がイギリス社会に遺したもの―「国民貯蓄運動」の消長と現代の到来)
第3部 歴史認識がなぜ問題になるのか(「ジェノサイド」の想起と忘却をめぐる覚書―コスプレ化と犠牲者性ナショナリズムと知的忘却
戦後日本の中国史研究における「近代」
韓国「歴史戦争」と大韓民国臨時政府
抹消記号を付されたユートピア―イエズス会パラグアイ布教区の廃墟から「啓蒙の未来」へ)
第4部 来るべき人文学のために(モデルネ 新しいものの思考法
生き物としての実験室と有機的な網目―世界を動員するネットワークを異化するために
ボロとクズの人文学―「どん底」の総合的考察)

著者紹介

山室 信一 (ヤマムロ シンイチ)  
1951年生まれ。東京大学法学部卒業。京都大学名誉教授。思想連鎖史
岡田 暁生 (オカダ アケオ)  
1960年京都生まれ。大阪大学文学部博士課程修了。京都大学人文科学研究所教授。近代西洋音楽史
小関 隆 (コセキ タカシ)  
1960年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。京都大学人文科学研究所教授。イギリス・アイルランド近現代史
藤原 辰史 (フジハラ タツシ)  
1976年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中退。京都大学人文科学研究所准教授。農業史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)