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継続する植民地主義 ジェンダー/民族/人種/階級

出版社名 青弓社
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-7872-3240-3
4-7872-3240-1
税込価格 3,740円
頁数・縦 393P 22cm

商品内容

要旨

総力戦体制の「戦後」への連続と再編―いまなお東アジアに息づく植民地主義を「生活世界の植民地化」「動員」「ジェンダー」などの視座から照射して、生活者たちのまなざしに寄り添いながら「戦後」の時空間変容の意味を捉え返す。輻輳した「戦後」を解きほぐし、植民地主義という暴力の臨界点を探って、戦後責任に正面から応答する試み。

目次

1 東アジアの「戦後」を問う(東アジアで「戦後」を問うこと―植民地主義の継続を把捉する問題構成とは)
2 分断の原史(占領支配の構造とその変容
顕現する「国境」―沖縄与那国島の密貿易終息の背景 ほか)
3 「戦後」を構成する暴力
4 植民地主義の継続とジェンダー(植民地期・解放直後の朝鮮における公娼認識―女性の身体をめぐるナショナリズムとジェンダー
基地村の発生と展開―ユングミ事件が突きつけること ほか)
5 戦後理解と植民地主義(植民地支配責任を定立するために
戦後詩と戦後歴史学―一九五〇年代の叙事詩的渇望の史学史的文脈 ほか)

著者紹介

岩崎 稔 (イワサキ ミノル)  
1956年生まれ。東京外国語大学外国語学部助教授。専攻は哲学、政治思想史
大川 正彦 (オオカワ マサヒコ)  
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部助教授。専攻は政治思想史、政治理論
中野 敏男 (ナカノ トシオ)  
1950年生まれ。東京外国語大学外国語学部教授。専攻は社会理論、社会思想
李 孝徳 (イ ヒョドク)  
1962年生まれ。東京外国語大学教員、季刊「前夜」編集委員。専攻は表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)