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美はなぜ乱調にあるのか 社会学的考察

出版社名 青土社
出版年月 2005年12月
ISBNコード 978-4-7917-6244-6
4-7917-6244-4
税込価格 2,090円
頁数・縦 250P 20cm

商品内容

要旨

個人の孤独な作業とされる芸術は、根底に「他者」を抱えもっている。芸術の根源的社会性を明確にするとともに、この「他者」のありようが、どのように「近代」の変容を規定してきたかを厳密な論理でたどりなおす。現代日本をリードする社会学者による初の本格的芸術論。

目次

序 美における乱調―芸術と社会学
1 視覚の近代史(「精神=身体」のパースペクティヴ
二人の天使―『複製技術時代の芸術』再論
工芸的な過剰としての美術
闇―描くことの条件)
2 映画と連帯主義の逆説(連帯と愛の特異な可能性―ロブ・ニルソン
私は私ではない―ジョン・カサヴェテス
Ghost in the Patlabor―押井守)
3 音楽と合理主義の逆説(突然の転調―モーツァルトの弦楽五重奏曲ト短調
合理化の反転像としての現代音楽)
4 スポーツと資本主義の逆説(サッカーと資本主義
イチローの三振する技術)

著者紹介

大澤 真幸 (オオサワ マサチ)  
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科助教授(比較社会学・社会システム論)。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)