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独裁者の言い分 トーク・オブ・ザ・デビル

出版社名 柏書房
出版年月 2003年9月
ISBNコード 978-4-7601-2403-9
4-7601-2403-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 302P 20cm

商品内容

要旨

悪魔に国を売った指導者たち。ねじれた愛国心、ゆきすぎた共産主義と植民地主義。過剰なる「イズム」のなかから生まれた現代の独裁者7人を追った、独占インタヴュー集。

目次

まえがき 捨てられない2枚の切り抜き
ウガンダ共和国 アミン―人喰いの怪物を追って
中央アフリカ共和国 ボカッサ―裁きの杖を持つ男
ポーランド共和国 ヤルゼルスキ―ソヴィエトの鬼っ子
アルバニア共和国 ホッジャ―パルチザン夫婦の末路
ハイティ共和国 デュヴァリエ―ヴードゥーの国の神
エティオピア連邦民主共和国―メンギストゥ―真面目で几帳面な虐殺者
セルビア・モンテネグロ ミロシェヴィチ―民族浄化を支えた女の言い分
パナマ共和国 ノリエガからの手紙

出版社
商品紹介

アミン、ボカッサ、ヤルゼルスキ、ホッジャ、デュヴァリエ、メンギストゥ、ミロシェヴィッチ。7人の独裁者へのインタヴュー集。

おすすめコメント

ブッシュ、フセイン、キム・ジョンイルだけじゃない。 この世は「独裁者」だらけ。 ねじれた愛国心、ゆきすぎた共産主義と植民地主義。過剰なる「イズム」のなかから生まれた現代の独裁者7人(アミン、ボカッサ、ヤルゼルスキ、ホッジャ、デュヴァリエ、メンギストゥ、ミロシェヴィッチ)。その貴重な肉声を収録しています。悪のプロフィール付!

内容抜粋

本書「まえがき」より

本書に登場する専制君主たちは、満足な富など持ってはいない。仮に今現在は平穏な生活を送っていたとしても、それが今後も続く保証は全くない。切り抜きに出ていたふたりの人喰いのうち、誇大妄想狂のボカッサは貧困のうちに死んだ。イディ・アミンは完璧な健康を保っていたが、彼に許された贅沢はせいぜい、ジェッダ(サウディ・アラビアの都市)のホテルのジムの会員になるくらいのものだった。ジャン=クロード・デュヴァリエは、家賃の支払いにすら事欠くほどの貧困に陥ったこともある。ネジミエ・ホッジャのように、獄中生活を経て、今はひっそりと暮らしている者もいる。また、ヴォイチェフ・ヤルゼルスキ将軍、メンギストゥ・ハイレ=マリアム、ミラ・ミロシェヴィチ(彼女の夫にして共犯者であったスロボダン・ミロシェヴィチはすでに獄中にある)のように、今もなお投獄の恐怖に怯える人々もいる。彼らの心が癒されるのは、自分たちを追放した祖国の状態が、彼らが権力の座にいた当時よりもなお一層悪化しているという話を聞くときだけだ。

著者紹介

オリツィオ,リッカルド (オリツィオ,リッカルド)   Orizio,Riccardo
1961年イタリア生まれ。ミラノ、ロンドン、アトランタを拠点に、イタリアの新聞社やCNNなどの海外特派員として活動していた。現在はケニヤに移住し、マサイの戦士たちと共に暮らしながらジャーナリストを続ける
松田 和也 (マツダ カズヤ)  
1963年大阪市生まれ。大阪大学文学部美学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)