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「重不況」の経済学 日本の新たな成長に向けて

出版社名 新評論
出版年月 2010年11月
ISBNコード 978-4-7948-0847-9
4-7948-0847-X
税込価格 3,300円
頁数・縦 380P 19cm

商品内容

要旨

「重不況」とは、これまでに日本が直面してきた1930年代の「世界大恐慌」、90年代以降の「長期停滞」、リーマンショック以後の「世界同時不況」のように、「バブル崩壊で発生し、『流動性の罠』が生じ得るような大不況」を指す。本書では、この「重不況」下においては、需要制約や金融政策等に関して、通常の不況では表に出ない特異なメカニズムが顕在化すると考える。そして、経済成長や景気循環の分析に「需要の制約」の観点を導入し、実効性ある成長戦略のための理論的枠組みを提示する。さらにそれらの検討を踏まえて、日本が取り組むべき成長戦略と採用すべき政治経済システムに関して、独自の視座を提供する。

目次

第1章 日本経済 沈みゆく日本:構造改革と長期停滞
第2章 経済成長 生産性とボーモル効果からみた経済成長
第3章 経済循環 セイ・サイクル:漏出と貨幣の流通速度
第4章 貨幣と経済 価格投資:金融・資産経済と実体経済+「バブル」
第5章 先進国経済 非価格競争:先進国と非価格競争戦略
第6章 政府 北欧型政府論:需要不足と政府支出
補論 経済学理論 フリードマン対ガリレオ:経済学の再構築

著者紹介

向井 文雄 (ムカイ フミオ)  
1951年富山県生まれ。東北大学理学部卒。財団法人北陸経済研究所情報開発部長兼地域開発調査部部長、富山国際大学非常勤講師、富山県知事政策室参事、同県職員研修所長等を経て、現在富山県民ボランティア総合支援センター専務理事。地方財政学会、計画行政学会、経済地理学会他会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)