• 本

ジョーカー・ゲーム

出版社名 角川書店
出版年月 2008年8月
ISBNコード 978-4-04-873851-4
4-04-873851-8
税込価格 1,650円
頁数・縦 252P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 本の放つ空気がヤバイ!

    一行目から引き込まれました。カタコト日本語の字面から、胡散臭さが匂い立つように伝わってきて、頭の中にセピア色の映像がぶわーっと浮かんできたら、もう著者・柳ワールドの虜。各話がミステリーとして面白いのはもちろんですが、本から放たれる「得体の知れなさ」がヤバイ。特にスパイ養成機関・通称D機関のボス「結城中佐」の存在感がものすごい。読後も、どこかで中佐が監視しているような、うっそりとわらっているような気がします。この、なんともいえぬもどかしさをぜひ体感してください!

    (2009年3月25日)

商品内容

文学賞情報

2009年 第30回 吉川英治文学新人賞受賞
2009年 第62回 日本推理作家協会賞受賞

要旨

結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」。これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった。軍隊組織の信条を真っ向から否定する“D機関”の存在は、当然、猛反発を招いた。だが、頭脳明晰、実行力でも群を抜く「魔王」―結城中佐は、魔術師の如き手さばきで諜報戦の成果を挙げ、陸軍内の敵をも出し抜いてゆく。東京、横浜、上海、ロンドンで繰り広げられる最高にスタイリッシュなスパイ・ミステリー。

出版社
商品紹介

スパイ養成学校“D機関”。常人離れした12人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐の悪魔的な魅力。小説の醍醐味を存分に詰め込んだ傑作。

おすすめコメント

”忘れるな。ここはスパイ養成学校だ。柳広司の最高傑作!スパイ養成学校””D機関””。常人離れした12人の精鋭。彼らを率いるカリスマ結城中佐の悪魔的な魅力。小説の醍醐味を存分に詰め込んだ傑作スパイ・ミステリー。”

著者紹介

柳 広司 (ヤナギ コウジ)  
1967年三重県生まれ。神戸大学法学部卒。2001年、『黄金の灰』でデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で第12回朝日新人文学賞受賞。06年に刊行した『トーキョー・プリズン』が日本推理作家協会賞の最終候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)