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15歳、ぬけがら

出版社名 講談社
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-06-220601-3
4-06-220601-3
税込価格 1,430円
頁数・縦 243P 20cm

商品内容

要旨

母子家庭で育つ中学三年生の麻美は、「いちばんボロい」といわれる市営住宅に住んでいる。家はゴミ屋敷。この春から心療内科に通う母は、一日中、なにもしないでただ寝ているだけ。食事は給食が頼りなのに、そんな現状を先生は知りもしない。夏休みに入って、夜の仲間が、万引き、出会い系と非行に手を染めていくなか、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで、学習支援塾『まなび〜』に出会う。『まなび〜』が与えてくれたのは、おいしいごはんと、頼りになる大人だった。泥沼のような貧困を生きぬく少女を描いた講談社児童文学新人賞佳作!

おすすめコメント

母さんが茶色の紙袋を揺らしてる。ものすごく久しぶりのハンバーガー。ポテトもある。ドリンクも。つばが出てきて、ガツガツ食べて、ゴクゴク飲んだ。「そんなにあわてて食べなくても」 母さんは疲れた声で、でも、笑ってた。さびしそうに笑って、ビールをゴクリゴクリと。母さんはどうやってこのお金を作ったんだろう。想像したら、のどがつまった。食べつづけることを拒否することも考えたけど、いい匂いと食欲に負けた。なにも考えないことにして、久々の味を楽しむ。全てを味わいおえたあと、どうしようもなく苦しくなった。ゴミ袋と包み紙が、あたしに問いかけてくる。おまえは何者だ。なんで、平気で食べられるんだ。そしてまた、そう思う側から別の自分が否定する。考えるな。考えたら生きていけなくなるぞ。本文より 母子家庭で育つ中学3年生の麻美は、「一番ボロい」といわれる市営住宅に住んでいる。家はゴミ屋敷。この春から心療内科に通う母は、一日中、なにもしないでただ寝ているだけ。食事は給食が頼りなのに、そんな現状を先生は知りもしない。夜の仲間が、万引き、出会い系とつぎつぎに非行に手を染めていくなか、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで、学習支援塾「まなび〜」に出会う。「まなび〜」が与えてくれたのは、おいしいごはんと、頼りになる大人だった。麻美は、反発しながらも少しずつ心を開いていき、自分にもまだ未来があることを知る。

著者紹介

栗沢 まり (クリサワ マリ)  
作家。都留文科大学卒業。公立中学校で国語教諭として勤務後、塾講師、学習支援塾スタディアドバイザーなどを経験。『15歳、ぬけがら』で、第57回講談社児童文学新人賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)