レイさんといた夏
講談社・文学の扉
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2016年7月 |
ISBNコード |
978-4-06-283239-7
(4-06-283239-9) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 239P 20cm |
商品内容
要旨 |
東京の中学校で一学期だけを過ごし、兵庫県の西宮市に転校した莉緒は、“汚部屋”にこもりっきりの夏休みを過ごしていた。そんな折、莉緒の前に現れたのはヤンキー少女の幽霊。莉緒は彼女を成仏させるため、身元探しを手伝わされるはめになる。「生前、誰かと触れ合ったとき」のかすかな記憶を頼りに、レイさんが何者だったのかを突き止める、奇妙な夏休みが始まった―。期待の児童文学作家がお届けする、この夏、最っ高の出逢い!小学上級から。 |
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おすすめコメント
引きこもりの少女・莉緒の部屋に現れたのは、幽霊になったヤンキー少女・レイさん。ヒッキーとヤンキー、通い合い始めたふたりの心。少女たちは、むき出しの自分の心に触れた――。東京の中学校で1学期だけを過ごし、兵庫県の西宮市に転校した莉緒は、“汚部屋”にこもりっきりの夏休みを過ごしていた。東京の学校では、莉緒が見せたほんのささいなプライドによって、親友だと思っていた子が「よその人」に過ぎないことを知ってしまった。だから、突然すぎる転校も、莉緒にしてみれば天の助けだったのだ。でも、何もする気が起きない……。莉緒のことを前向きで明るい人間にしたくてたまらないママは、部屋を片付け、新しい学校で始まる2学期に備えるよう、やかましいくらいに言ってくる。残っている夏休みは、あと五日。うんざりだったし、また新たな「よその人」たちに囲まれることは、恐怖ですらあった。そんな折、ママは急病で入院することになった。自身の吐いた悪口が招いた災いかと落ち込む莉緒。その前に現れたのは、茶髪にピアス、ジャージ姿で、どう見てもヤンキーという少女の幽霊だった。彼女は、自分が何者かわからないから成仏できないといい、強引に身元探しを手伝わされるはめに。手がかりは、幽霊の記憶にかすかに残っている「生前、誰かとふれ合ったときのエピソード」。その断片を頼りに「レイさん」が何者だったのかを突き止める、奇妙な夏休みが始まったのだった――。