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老いる家崩れる街 住宅過剰社会の末路

講談社現代新書 2397

出版社名 講談社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-06-288397-9
4-06-288397-X
税込価格 836円
頁数・縦 222P 18cm

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商品内容

要旨

現在約800万戸の空き家が15年後には2100万戸を超える…3戸に1戸が空き家に!「再自然化」する空き家、スラム化する分譲マンション、漏水・破裂する水道管、不便な立地の「サ高住」住みやすい「まち」に必要なものとは?

目次

第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築(つくり続けられる超高層マンションの悲哀
郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち)
第2章 「老いる」住宅と住環境(住宅は「使い捨て」できるのか?
空き家予備軍の老いた住宅
分譲マンションの終末期問題
住環境も老いている〜公共施設・インフラの老朽化問題)
第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策(活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
住宅のバラ建ちが止まらない
都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
住宅の立地は問わない住宅政策
住宅過剰社会とコンパクトシティ)
第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策

おすすめコメント

私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。住宅過剰社会とは、世帯数を大幅に超えた住宅がすでにあり、空き家が右肩上がりに増えているにもかかわらず、将来世代への深刻な影響を見過ごし、居住地を焼畑的に広げながら、住宅を大量につくり続ける社会のことです。空き家が右肩上がりに増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。多くつくられ過ぎた分譲マンションは、入居者が減ってしまうと、管理が杜撰になってゆき、スラム化などの治安の悪化を呼びかねません。戸建ての空き家もまた害虫などが住みつき、周りの住環境を悪化させてしまうでしょう。かたや、住宅地が無秩序に広がると、それだけ新しい水道などのインフラや公共施設が必要になり、そのために多額の税金が費やされます。このままでは私たちが「まち」に支払う税金の負担がかさむ一方で、住環境は悪化の一途をたどるという末路が待ちうけるのです。最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか? 住みにくいと感じるとしたら、それは実は、住宅過剰社会が生み出しているのかもしれません。【本書の内容】 第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築 1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀 2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち 3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち 第2章 「老いる」住宅と住環境 1.住宅は「使い捨て」できるのか? 2.空き家予備軍の老いた住宅 3.分譲マンションの終末期問題 4.住環境も老いている〜公共施設・インフラの老朽化問題 第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策 1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本 2.住宅のバラ建ちが止まらない 3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い 4.住宅の立地は問わない住宅政策 5.住宅過剰社会とコンパクトシティ 第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策

著者紹介

野澤 千絵 (ノザワ チエ)  
兵庫県生まれ。1996年、大阪大学大学院環境工学専攻修士課程修了後、ゼネコンにて開発計画業務等に従事。その後、東京大学大学院都市工学専攻博士課程に入学、2002年、博士号(工学)取得。東京大学先端科学技術研究センター特任助手、同大学大学院都市工学専攻非常勤講師を経て、2007年より東洋大学理工学部建築学科准教授。2015年より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)