• 本

秩禄処分 明治維新と武家の解体

講談社学術文庫 2341

出版社名 講談社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-06-292341-5
4-06-292341-6
税込価格 990円
頁数・縦 253P 15cm

商品内容

要旨

明治九年、華族・士族に与えられていた家禄を廃止した「秩禄処分」。この措置によって、武士という身分は最終的に解体された。支配身分の特権はいかにして解消され、没落した士族たちは、この苦境にどう立ち向かっていったのか。改革を急ぐ大久保利通、ひとり異議を唱える木戸孝允、西郷隆盛率いる鹿児島士族の動向―。維新史の知られざる裏面に迫る。

目次

第1章 江戸時代の武士
第2章 維新期の禄制改革
第3章 留守政府の禄制処分計画
第4章 大久保政権の秩禄処分
第5章 禄制の廃止
第6章 士族のゆくえ

おすすめコメント

「秩禄処分」とは、明治9年、それまで華族・士族に世襲的に与えられていた家禄を廃止し、「武士」という特権的身分を最終的に解体した改革である。明治維新の「三大改革」といえば、「徴兵制」「学制」「地租改正」といわれるが、本書の著者によれば、「秩禄処分」はそれに匹敵する大改革であるという。現代にたとえるならば、公務員をいったん全員解雇して退職金も国債での支給とし、そのうえで必要最低限の人員で公職を再編するというような措置である。この旧支配層の特権を廃止し、社会全体を再構築する政策は、曲折を経つつも順調に実施され、武家はほとんど無抵抗のまま王政復古からほぼ10年で解体されたのだが、なぜ、このようなことが可能だったのか。本書では、そもそも江戸時代以来、「武士」とはどのようなものと位置付けられていたか、そして、没落する士族たちは、新たな時代にどのように立ち向かっていったのかを明らかにしていく。既得権を解消して社会を再構築するという本来の意味の「リストラ」に成功した歴史から、現代の私たちが学ぶべきことは多いだろう。〔1999年、中央公論新社刊の同名書籍の文庫化〕

著者紹介

落合 弘樹 (オチアイ ヒロキ)  
1962年大阪府生まれ。中央大学文学部卒。京都大学人文科学研究所助手などを経て、明治大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)