• 本

無形

出版社名 講談社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-06-536605-9
4-06-536605-4
税込価格 1,980円
頁数・縦 220P 20cm

商品内容

要旨

年老いて病を患う祖父と、彼の面倒を見る孫娘。親が失踪した姉弟。夫に先立たれ、近所の犬の世話をする老女。友情以上の感情を育む少女たち。守りたい兄と、それを疎ましがる弟。海辺の団地に集う人々に流れる、季節と記憶―。気鋭の芥川賞作家・井戸川射子、待望の初長編。

出版社・メーカーコメント

あの頃、確かにそこに「あった」日常を、形には残らない日々の思い出を、少しずつ取りこぼしながら、私たちは今日も生きていく−−。年老いた祖父と、彼の面倒を見る娘。親に捨てられた姉弟。近所の犬の散歩をかってでる老婆。賑やかさをもたらす小学生たち。取り壊しが決まった団地を舞台に、訪れる「死」と確かな日々を描き切る。芥川賞作家・井戸川射子、初の長編小説。

著者紹介

井戸川 射子 (イドガワ イコ)  
1987年生まれ。関西学院大学社会学部卒業。2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて発行。’19年、同詩集にて第24回中原中也賞を受賞。’21年に小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞を、’23年に『この世の喜びよ』で第168回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)