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ある作家の夕刻 フィッツジェラルド後期作品集

村上春樹翻訳ライブラリー f−6

出版社名 中央公論新社
出版年月 2025年3月
ISBNコード 978-4-12-005895-0
4-12-005895-6
税込価格 1,650円
頁数・縦 395P 18cm

商品内容

要旨

「少しのあいだ彼は人生を心から愛した」(「ある作家の午後」)―一九三〇年代、不遇な状況にあって、フィッツジェラルドは多彩な短篇作を残した。終わりを迎えた希望、果たされることのなかった物事。それらを描いて美しい八篇の小説と、「壊れる」三部作ほか秀逸なエッセイ。早すぎる晩年のベスト集。

目次

短篇小説(異国の旅人
ひとの犯す過ち
クレイジー・サンデー
風の中の家族
ある作家の午後
アルコールに溺れて
フィネガンの借金
失われた十年)
エッセイ(私の失われた都市
壊れる
貼り合わせる
取り扱い注意
若き日の成功)

出版社・メーカーコメント

作家としての窮状さえも、フィッツジェラルドは見事に小説に結実させていった−−華やかな喧噪の日々から一転、三十代にして迎えた不遇の時代。そして早すぎる死を迎えるまで。多彩なスタイルの短篇小説と、秀逸なエッセイをセレクト。揺るぎなく美しいその筆致を味わう、最後の十年間のベスト集。

著者紹介

フィッツジェラルド,フランシス・スコット (フィッツジェラルド,フランシススコット)  
1896年、ミネソタ州生まれ。プリンストン大学を中退し陸軍に入隊。除隊後の1920年、処女長篇『楽園のこちら側』を出版、全米ベストセラーとなる。同年結婚したゼルダ・セイヤーとの華やかで奔放な暮らしぶりで時代の寵児となる。数多くの短篇を雑誌に発表するほか、長篇『美しく呪われたもの』『グレート・ギャツビー』などが高く評価されるが、世界恐慌、ゼルダの病などが生活に影をおとし始める。失意と困窮のうちにアルコールに溺れ、40年、心臓発作で急死(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)