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最初の哲学者

出版社名 幻冬舎
出版年月 2010年11月
ISBNコード 978-4-344-01914-0
4-344-01914-8
税込価格 1,540円
頁数・縦 190P 20cm

商品内容

要旨

偉大な父を超えるには、狂うしかなかった(「ダイダロスの息子」)。この世でもっとも憂鬱なことは、どんなことだろうか(「神統記」)。死ぬことと生きることは、少しも違わない(「最初の哲学者」)。世界は、“語られる”ことではじめて、意味あるものになる(「ヒストリエ」)。13の掌編から解き明かされる、歴史を超えた人間哲学。ギリシアをモチーフに、吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞をダブル受賞の著者が満を持して放つ、文学の原点であり極上のエンターテインメント。

出版社・メーカーコメント

『ジョーカー・ゲーム』でブレイクした著者が満を持して放つ、すべての物語の原点!知られざるギリシア物語。紀元前5世紀。幼少時から「驚くことの天才」だったヘロドトスは、世界を旅して、各地で見聞きしたすべての驚くべき物語を記録しようとした。やがて、ギリシア世界きっての政治家・ペリクレスから依頼され、世界を二分したペルシア戦争の記録編纂という大仕事に取りかかったヘロドトスは、彼にしか出来ない独自の方法で、その記録に当たろうとするが……。ヘロドトスが“歴史の父”と呼ばれるまでを記した「ヒストリエ」や、太陽に憧れて死んだイカロスの苦悩と狂気を描いた「ダイダロスの息子」、ギリシア1の哲学者を夫にする妻の独白『ソクラテスの妻』をはじめとする全13編。柳版ギリシア物語、ここに開幕!

著者紹介

柳 広司 (ヤナギ コウジ)  
1967年生まれ。2001年、『黄金の灰』を刊行しデビュー。同年、『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞を受賞。09年、『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞・日本推理作家協会賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)