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コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史

出版社名 東京創元社
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-488-00391-3
4-488-00391-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 266,32P 20cm

商品内容

要旨

コ・イ・ヌール―“光の山”という意味の巨大なダイヤモンド。現在は英国王室の王冠で輝くそれが世界的に著名であるのは、ただ美しいからではない。エリザベス女王が身につけるのを控えるほどの、凄絶な来歴を有しているからである。権力の象徴として、ムガル帝国の皇帝やシク王国のマハーラージャなど、数々の統治者の手を経てきたコ・イ・ヌール。しかし同時に、呪われているとしか思えないような多くの悲劇や凄惨な出来事を巻き起こしてきたのだ。豊富な資料を駆使して、ひとつのダイヤモンドを巡る歴史を鮮やかに描く、渾身のノンフィクション!

目次

第1部 玉座の宝石(インドのコ・イ・ヌール
ムガル帝国のコ・イ・ヌール
ナーディル・シャー イランのコ・イ・ヌール
ドゥッラーニ帝国 アフガニスタンのコ・イ・ヌール
ランジート・シング ラホールのコ・イ・ヌール)
第2部 王冠の宝石(灰の町
少年王
イギリスへの道のり
万国博覧会
最初のカット ほか)

おすすめコメント

現在は英国王室の王冠で光り輝く、コ・イ・ヌール(光の山)と呼ばれる巨大なダイヤモンド。それが世界的に著名であるのは、ただ美しいからではない。エリザベス女王が身につけることを拒んだほどの、凄絶な来歴を有しているからだ。ムガル王国の皇帝やシク王国の君主など、さまざまな者の手を経て、英国王室が所有するに至ったそのダイヤモンド。富と力と子孫繁栄をもたらすと信じられ、数々の権力者に崇められてきたダイヤモンドは、同時に数多くの悲劇や凄惨な出来事を巻き起こしてきた――。数々の資料を渉猟することで、ひとつのダイヤモンドを巡る歴史を鮮やかに描く、面白さ無類の渾身のノンフィクション。

著者紹介

ダルリンプル,ウィリアム (ダルリンプル,ウィリアム)   Dalrymple,William
1965年、スコットランド生まれ。ケンブリッジ大学在学中に発表した、マルコ・ポーロについての評伝In Xanaduがベストセラーになる。以後多くの作品を刊行し、サンデータイムズ若手作家年間最優秀賞やヘミングウェイ賞などを受賞。現在は妻と三人の子どもとインドのデリー市外の農園に暮らす
アナンド,アニタ (アナンド,アニタ)   Anand,Anita
1972年、ロンドン生まれ。キングス・カレッジ・ロンドンで学ぶ。20年以上にわたり、BBCなどのテレビやラジオでジャーナリストとして活躍。2015年に初めての著書Sophia:Princess,Suffragette,Revolutionaryを発表。現在は夫と二人の子どもとロンドンに暮らしている
杉田 七重 (スギタ ナナエ)  
東京都生まれ。東京学芸大学卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)