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パインと移民 沖縄・石垣島のパイナップルをめぐる「植民地化」と「土着化」のモノグラフ

出版社名 新泉社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-7877-2304-8
4-7877-2304-9
税込価格 3,850円
頁数・縦 333,21P 20cm

商品内容

要旨

石垣島では戦前から台湾などの移民がパイナップル生産に取り組み、缶詰の加工産業が栄え、地域経済を支える基幹産業へと成長を遂げた。貿易自由化等の影響でパイン加工産業が斜陽化していくと、生産者たちは試行錯誤を重ね、生果生産へ価値転換を図り、品質の優れた地域資源として根付くようになる。多層的な「植民地化」のもとで社会的承認を獲得してきた移民1世、2世たちの苦闘の生活史と社会史を跡づける。

目次

第1章 「植民地化」と「土着化」―なぜパインは原料から地域資源へと転換したのか
第2章 モノと人の関係と生活環境史―トータルな生活世界を見つめる
第3章 「中心」と「周辺」の入れ子構造―なぜパイン生産地は条件不利地域なのか
第4章 パイン産業と台湾系移民―パイン生産の草創から再生、興隆まで
第5章 パイン産業の斜陽化―モノカルチャー農業の「匿名性」
第6章 パイン産業の終焉と生産者の価値転換―「おいしさ」と「固有性」の創出
終章 パインと移民の社会的承認―「土着化」への転換過程における「承認をめぐる闘争」

出版社・メーカーコメント

石垣島では戦前から台湾などの移民がパイナップル生産に取り組み、缶詰の加工産業が栄え、地域経済を支える基幹産業へと成長を遂げた。貿易自由化等の影響でパイン加工産業が斜陽化していくと、生産者たちは試行錯誤を重ね、生果生産へ価値転換を図り、品質の優れた地域資源として根付くようになる。 多層的な「植民地化」のもとで社会的承認を獲得してきた移民1世、2世たちの苦闘の生活史と社会史を跡づける。

著者紹介

廣本 由香 (ヒロモト ユカ)  
福島大学行政政策学類准教授。立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門は環境社会学、地域環境論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)