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犬神家の戸籍 「血」と「家」の近代日本

出版社名 青土社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-7917-7395-4
4-7917-7395-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 220,2P 19cm

商品内容

要旨

「家族」とはなにか?その系図に刻まれた欲望と不条理。飛び散る血しぶき、耳をつんざく悲鳴、謎かけを込めて“展示”される死体―。犬神家を襲った怪奇な連続殺人事件の背景には、何があったのか?物語を読み解くカギは「戸籍」にあり。血で血を洗った一族の系譜を丁寧にたどりながら、社会に根強く残る「血」や「家」の秩序と価値観を炙り出し、近代日本の陰に光をあてる。

目次

序章 『犬神家の一族』の読み方
第1章 「犬神家」とは誰か―家族制度の転換期の物語
第2章 犬神佐兵衛の戸籍―孤児に始まり、家長に終わる
第3章 婚外子がいっぱい―犬神佐兵衛の落とし種
第4章 養子たちの命運―日本ならではの「家族」
第5章 戦争と個人の戸籍―事件捜査を左右したものは
終章 犬神家の戸籍が映し出す「日本」―愛憎入り混じった一族の“系譜”

著者紹介

遠藤 正敬 (エンドウ マサタカ)  
1972年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専門は政治学、日本政治史。現在、早稲田大学台湾研究所非常勤次席研究員。宇都宮大学、埼玉県立大学、東邦大学等で非常勤講師。著書に、第39回サントリー学芸賞を受賞した『戸籍と無戸籍―「日本人」の輪郭』(人文書院)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)