• 本

舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する

出版社名 リトルモア
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-89815-595-0
4-89815-595-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 228P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 舌の上の階級闘争 「イギリス」を料理する

    時に「食事が不味い国」と揶揄されがちなイギリス。しかしイギリス料理は本当に不味いのか。パン屋と農家に大学教授の3名からなるユニット「コモナーズ・キッチン」が、ベイクドビーンズやイングリッシュブレックファスト、ジェリードイール(ウナギのゼリー寄せ)といった定番料理を、実際に料理し味わいながら、美味いか不味いかだけでは無い、それらの料理が親しまれる理由、イギリスの庶民の暮らしや社会の在り方、歴史的背景を読み解いていきます。知的好奇心がくすぐられるとともに、お腹も空いてくる一冊。

    (2025年4月1日)

商品内容

要旨

12章の食エッセイとレシピ。

目次

1 ベイクドビーンズ―素朴であたたかいセーフティーネット料理
2 フィッシュ&チップス―コロモさっくり臭みなし、それでもしつこい階級の味
3 バンガーズ&マッシュ―飛び散る肉汁の中毒性
4 クリスマスプディング―年に一度の悪魔的幸福感
5 ローストビーフ―「自由」の味と貧者の生活
6 マーマレード―パディントンはなぜマーマレードを持っていたのか?
7 イングリッシュブレックファスト―誰もがそれを(朝に)食べるわけではない
8 ジェリードイールとミートパイ―下町の香りの今昔物語
9 ロールモップとキッパー―巻かれて燻される「春告魚」
10 グリーンピースのスープとシェパーズパイ―慎ましやかな「普通」の味
11 キュウリのサンドウィッチとポークパイ―ピクニックのお供、でも少し手間がかかります
12 サマープディング―甘酸っぱさと苦々しさと

出版社・メーカーコメント

階級も格差も噛み砕き、胃袋で掴め!パン屋と農家と大学教授の3人によるコレクティブ「コモナーズ・キッチン」が、料理を作って、食べて、考える!ベイクドビーンズフィッシュ&チップスイングリッシュブレックファストマーマレードローストビーフキュウリのサンドウィッチ…料理ごとに章立てされた12の食エッセイに、それぞれのレシピも収録。まさに定番中の定番といえるイギリス料理の、歴史や文化的な背景を掘り下げながら、実際に作って食べてみることで、「階級」や「貧富の差」により分断された社会の現実を胃袋から思い知る!◎ピーター・バラカンさん推薦(ロンドン出身/ブロードキャスター)− − −自分のDNAの一部といえる典型的なイギリス料理にこんな背景があったとは!食事が語る歴史、社会、階級…興味の尽きない話ばかりで、無知なぼくが少しだけ賢くなった気がします。(オビ文より)− − −「誰が」「何を」「どこで」作り、「どのように」食べるのか。食文化をとおして社会を知り、社会的背景を知ったうえで料理を食べれば、これまで知らなかった「イギリス」の姿が見えてくる!イギリス料理が不味いだなんて、もう言えなくなる!