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人間晩年図巻 2008−11年3月11日

出版社名 岩波書店
出版年月 2021年12月
ISBNコード 978-4-00-061507-5
4-00-061507-6
税込価格 2,090円
頁数・縦 248P 20cm
シリーズ名 人間晩年図巻

商品内容

目次

2008年に死んだ人々(高杉一郎(老衰・99歳)―「征きて還りし兵」の五十九年
草森紳一(心不全?・70歳)―本に憑かれた魂
川内康範(慢性気管支肺炎・88歳)―「生涯助ッ人」
広井てつお(上顎歯肉悪性腫瘍・57歳)―恐るべき速度で進行した
中村進(チベットで登山中、雪崩に巻き込まれ死亡・62歳)―チョモランマ(エベレスト)と日本人登山家の物語
峰岸徹(肺がんの骨転移・65歳)―最晩年の役は「遺体」
筑紫哲也(肺がんの全身転移・73歳)―「タバコが直接の原因ではない」
飯島愛(肺炎・36歳)―バブルの娘
安田南(死因不明・64歳?65歳?)―「プカプカ」の彼女)
2009年に死んだ人々(遠藤幸雄(食道がん・72歳)―昔の空は青かった
忌野清志郎(喉頭がん原発のがん性リンパ管症・58歳)―性的なのに清潔
藤沢秀行(急性胆管炎から敗血症・83歳)―「野垂れ死に」するというけれど
盧武鉉(投身自殺・62歳)―不幸な連環
三沢光晴(試合中の事故死・46歳)―過重労働による社長の死
大原麗子(脳内出血・62歳)―女性・男性・女優
山城新伍(糖尿病、誤嚥性肺炎・70歳)―よくもここまで)
2010年に死んだ人々(浅川マキ(入浴中に心不全・67歳)―「夜が明けたら、いちばん早い汽車に乗るから」
J・D・サリンジャー(老衰?・91歳)―引きこもり五十六年、晩年四十五年
北林谷栄(肺炎・98歳)―生涯、反骨の「おばあさん」
梅棹忠夫(老衰・90歳)―「大工」と「極地探検家」にはなりそこねた人
つかこうへい(肺がん・62歳)―「祖国」?
石井好子(肝不全・87歳)―「おフランス」ではなかったシャンソン歌手
梨元勝(肺がん・65歳)―「恐縮」する人生
池部良(敗血症・92歳)―「ご一緒、願います」
佐野洋子(乳がんの骨転移・72歳)―「旅先」の人)
2011年1月−3月11日に死んだ人々(与那嶺要(前立腺がん・85歳)―「お嬢さん野球」を震撼させたニセイ選手
坂上二郎(脳梗塞・76歳)―「不条理コント」を受けきった男
「昆(こん)愛海(まなみ)ちゃんのママ」昆由香(津波被害・32歳)―「いきてるといいね」)

出版社・メーカーコメント

「ままへ いきてるといいね おげんきですか」。東日本大震災を生き延びた少女は、母親への手紙にそう記した。未曽有の災害がもたらした別れの哀切と生の尊さが滲む「昆愛海ちゃんのママ」を掉尾に、晩年四十五年を生きたサリンジャー、デイ・ドリーム・ビリーバー忌野清志郎、旅先の人佐野洋子ら二十八人を収録。

著者紹介

関川 夏央 (セキカワ ナツオ)  
作家。1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。『海峡を越えたホームラン』(双葉社、1984年)で第7回講談社ノンフィクション賞、『「坊っちゃん」の時代』(谷口ジローと共作、双葉社、1987‐97年)で第2回手塚治虫文化賞、2001年には、その「人間と時代を捉えた幅広い創作活動」により第4回司馬遼太郎賞、『昭和が明るかった頃』(文藝春秋、2002年)で第19回講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)