• 本

竹林精舎

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-02-251513-1
4-02-251513-9
税込価格 1,944円
頁数・縦 309P 20cm

商品内容

要旨

恋の悩みを抱えたまま、被災地の寺に入った新米僧侶の懊悩と逡巡。ブッダの弟子になった気弱で明るい青年は、仲間と共にフクシマでどう生きるのか。福島県に住む僧侶作家が7年を経て放つ書き下ろし長篇。

おすすめコメント

恋は放射能を超えて!?福島に住む僧侶作家が7年を経て放つ書下ろし長篇小説。 震災で両親を失った若き秋内圭(ルビ・きよし)は、葬儀をしてくれた禅桂和尚の発する柔らかく澄んだ「気」にうたれ、「風に吹かれるように」出家して禅道場で3年間の修行をつむ。僧名が宗圭となった彼には学生時代から3人の仲間がいて、そのうちの一人、千香には思いを寄せ続けている。福島県の竹林寺の住職にという要請は受けたものの、そこは放射線量も高く、過疎地での寺の運営も困難が予測された。 千香への言い尽くせない恋の悩みや頼りない寺の経済的内実を抱えたまま、禅の公案と格闘しながら、なんとか前に進もうとする27歳の青年と若き仲間たちを描いた成長小説。 また本書は、直木賞作家道尾秀介氏の傑作ミステリー『ソロモンの犬』に登場する人々のその後の物語にもなっている。   ●著者の言葉 この作品は、私が道尾秀介さんの『ソロモンの犬』と出逢ったことも含め、東日本大震災があのとき起こったことや、他にもさまざまな「意味のある偶然」に支えられて出来上がった気がする。実際に物語を運ぶうえでも、実人生と同じく「風に吹かれて流されるように」変化し膨らんだ面も多かった。(「風に吹かれて――『あとがき』に代えて」から)

著者紹介

玄侑 宗久 (ゲンユウ ソウキュウ)  
1956年福島県三春町生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。さまざまな仕事を体験後、京都天龍寺専門道場に入門。現在は臨済宗妙心寺派福聚寺住職。2001年『中陰の花』で芥川賞。2014年、震災に見舞われた人びとの姿と心情を描いた『光の山』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2007年、柳澤桂子氏との往復書簡「般若心経 いのちの対話」で文藝春秋読者賞、2012年仏教伝道文化賞、第一回沼田奨励賞受賞。京都・花園大学文学部仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部の客員教授。元東日本大震災復興構想会議委員、原発事故後の福島県内の子ども・若者を支援する「たまきはる福島基金」理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)