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病気は社会が引き起こす インフルエンザ大流行のワケ

角川新書 K−297

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-04-082307-2
4-04-082307-9
税込価格 924円
頁数・縦 223P 18cm

商品内容

要旨

なぜインフルエンザは毎シーズン大流行するのか。総合診療に従事する著者は「風邪でも絶対に休めない」という社会の空気が要因の一つだと考える。現在の日本では、社会保障費の削減政策が進み、負担は増え健康自己責任論さえ叫ばれ始めた。医療、社会保障制度のあり方を考察する。

目次

第1章 カゼでも絶対に休めない人へ(かかったかな、と思ったらすぐ受診?
市販のカゼ薬は弱くない ほか)
第2章 命の沙汰もカネ次第(いつでも、どこででも、だれでも医療が受けられる国
病院に払ったお金の流れ ほか)
第3章 世界に誇れる?ニッポンの医療(社会保障費は国家の足かせか
全世代で高い貧困率 ほか)
第4章 健康自己責任論の正体(カゼを引くのは気合い不足?
病気は公平に起こらない ほか)
第5章 困ったときはお互いさまの社会へ(生涯現役で年金の元を取れるか
老後2000万円問題 ほか)

おすすめコメント

風邪でも絶対に休めない社会がインフルエンザの大流行を招いている日本は高齢化が進み、医療費を抑制するという目的の下で、健康や病気を個人の責任を帰す雰囲気が広がっている。健康は努力で成し遂げられるのか? プライアマリーケアを行う医師が医療と社会のあり方を考察する。

著者紹介

木村 知 (キムラ トモ)  
1968年カナダ生まれ。医師。2004年まで外科医として大学病院等に勤務後、大学組織を離れ、総合診療、在宅医療に従事。診療のかたわら、医療者ならではの視点で、時事・政治問題などについて論考を発信している。ウェブマガジンfoomiiで「ツイートDr.きむらともの時事放言」を連載中。医学博士。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)