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羅生門・鼻・芋粥 新装版

改版

角川文庫 あ2−6

出版社名 角川書店
出版年月 2007年6月
ISBNコード 978-4-04-103315-9
4-04-103315-2
税込価格 398円
頁数・縦 251P 15cm
シリーズ名 羅生門・鼻・芋粥

商品内容

要旨

うち続く災害に荒廃した平安京では、羅生門に近寄るものもいなくなっていた。その楼上で、生活のすべを失い行き場をなくした下人は、死人の髪の毛を抜く老婆に出くわす。その姿に自分の生き延びる道を見つける…。文壇処女作となった「羅生門」をはじめ、初期の作品を中心に18編を収録。人間の孤独と侘しさを描いた名品の数々は、時代を超えて新鮮な驚きを読者に与え続けている。芥川文学の原点を示す、繊細で濃密な短編集。

おすすめコメント

珠玉と呼ぶにふさわしい極上短編が、こんなに読みやすくなりました。荒廃した「羅生門」で死人の髪を抜く老婆から衣服をはぎ取る下人。苦痛の種であった長い「鼻」の治療に失敗、なぜかはればれとする禅智内供。念願の「芋粥」に満腹し、かつての自分を懐かしむ五位。計18編を収録。

著者紹介

芥川 龍之介 (アクタガワ リュウノスケ)  
明治25年(1892)3月1日、東京生まれ。府立三中、一高を経て東京帝大英文科を卒業。東大在学中に豊島与志雄や菊池寛らと第三次「新思潮」を発刊。大正5年(1916)に発表した「鼻」が夏目漱石に激賞され、続く「芋粥」「手巾」も好評を博し、新進作家としての地位を確立。昭和2年(1927)7月24日、睡眠薬自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)