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折口信夫魂の古代学

角川ソフィア文庫 I122−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年9月
ISBNコード 978-4-04-409214-6
4-04-409214-1
税込価格 1,100円
頁数・縦 302P 15cm

商品内容

要旨

マレビト、依代、常世など数々の創造的概念によって、独自の古代学を切り拓いた折口信夫。多彩な仕事を貫く根源的な問いとは?戦前の神道教学への批判。万葉集の初の口語訳。身体の美を語る芸能研究。自らの実感を表現する小説作品。震災下の朝鮮人殺害に抗議する激しい詩篇…。急激な近代化の渦中で、未来の日本人のために新たなる信仰を求めて時代と格闘。日本人の心の奥底にある古代的な宗教心性を解きあかそうとした、知の巨人の姿に迫る。

目次

第1章 魂の学―折口信夫の棺を蓋う(最期に発せられた問い
巨大な仮説、あるいは迷路 ほか)
第2章 神と天皇―ぶきように、したたかに生きる(余命としての戦後
民俗学の浮上と、折口の登場 ほか)
第3章 抗議する詩人―静かだが呪うように(「砂けぶり」―関東大震災の余燼残る東京で
呪いの言葉となった「天皇陛下万歳」 ほか)
第4章 みんなの万葉集―悪戦苦闘する若き古典教師(古典教師・折口信夫
口訳という魅力 ほか)
第5章 芸能を裏側から視る―折口信夫の誕生(折口信夫が生んだ「折口信夫」
ご養子筋 ほか)

著者紹介

上野 誠 (ウエノ マコト)  
1960年、福岡県生まれ。国學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。現在、奈良大学文学部教授(国文学科)。第12回日本民俗学会研究奨励賞受賞、第15回上代文学会賞受賞、第7回角川財団学芸賞受賞。万葉学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)