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誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命

星海社新書 107

出版社名 星海社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-06-138611-2
4-06-138611-5
税込価格 990円
頁数・縦 219P 18cm

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要旨

2017年は、日本で初めての商業アニメが公開されてから、ちょうど100周年に当たる。100年を経て日本アニメは進化、多様化、そして国際化がめざましく、海外でも人気と高い評価を得ている。子ども向けのものにとどまらず、いわゆる「オタク」と呼ばれるコアなファンを引きつけるとともに、ジブリ映画が幅広い年齢層に支持され、「クールジャパン」の目玉コンテンツとして日本文化を世界にアピールするのにも一役買う日本アニメ。ここに来て従来のビジネスモデルに大きな変化がもたらされようとしている。海外、とくに中国企業の進出や、NetflixやAmazonなどの定額映像配信サービスの台頭による変化だ。本書では、変革の時を迎える日本アニメについて、その現状と展望、未来を担う具体的なプレイヤーについて幅広く論じている。著者は、アニメーションを中心に国内外のエンタテイメント産業に関する取材・報道・執筆を行うジャーナリスト。ウェブサイト「アニメ!アニメ!」「アニメ!アニメ!ビズ」の創設者としても知られる。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年05月02日]

商品内容

要旨

製作委員会を立ち上げてお金を集め、深夜にTV放送し、DVD・ブルーレイを売って回収する―この20年の間、日本のアニメ業界を発展させてきたビジネスモデルが大きな転換点を迎えている。変化のきっかけをつくったのは、潤沢な資金を惜しみなく投入する中国、そして、Netflix・Amazonをはじめとした、定額映像配信サービス企業だ。彼らの登場によって戦局は大きく変化し、混迷している。本書は、15年にわたって日本のアニメを取材してきた現役のジャーナリストが、激変する日本のアニメをとりまく状況を分析し、未来を予測する1冊である。主役もいなければ正解もわからないこの時代をサバイブするのは誰だ…!?

目次

第1章 中国が「日本のアニメ」をつくる時代(アニメスタジオ経営破綻、制作中断を救った中国企業
中国が買い集める日本コンテンツ ほか)
第2章 配信ビジネスの黒船上陸 NetflixとAmazonが与えた衝撃(黒船上陸、NetflixとAmazonの衝撃
配信特化の米国企業のビジネスモデル ほか)
第3章 アニメビジネスの新たな主役たち―新時代のアニメを創る人たち(宮崎駿引退宣言の衝撃
誰が宮崎駿を継ぐのか 細田守、新海誠への期待 ほか)
第4章 アニメビジネスを変える企業―映画も、映像ソフトも、CGも変わる(大躍進!「TOHO animation」誕生の理由
『君の名は。』、新海誠もスタートは映像事業部 ほか)
第5章 世界の中の日本アニメ、10年後に向けてサバイバル(やっぱり日本アニメは世界で大人気
米国・コミコン、フランス・アヌシー映画祭で見える風景 ほか)

おすすめコメント

20年ぶりの大転換が、静かにはじまっている 製作委員会を立ち上げてお金を集め、深夜にTV放送し、DVD・ブルーレイを売って回収する―この20年の間、日本のアニメ業界を発展させてきたビジネスモデルが大きな転換点を迎えている。変化のきっかけをつくったのは、潤沢な資金を惜しみなく投入する中国、そして、Netflix・Amazonをはじめとした、定額映像配信サービス企業だ。彼らの登場によって戦局は大きく変化し、混迷している。本書は、15年にわたって日本のアニメを取材してきた現役のジャーナリストが、激変する日本のアニメをとりまく状況を分析し、未来を予測する1冊である。主役もいなければ正解もわからないこの時代をサバイブするのは誰だ……!?

著者紹介

数土 直志 (スド タダシ)  
ジャーナリスト。メキシコ生まれ、横浜育ち。アニメーションを中心に国内外のエンタテインメント産業に関する取材・報道・執筆を行う。大手証券会社を経て、2002年にアニメーションの最新情報を届けるウェブサイト「アニメ!アニメ!」を設立。また2009年にはアニメーションビジネス情報の「アニメ!アニメ!ビズ」を立ち上げ、編集長を務める。2012年、運営サイトを(株)イードに譲渡。2016年7月に「アニメ!アニメ!」を離れ、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)