• 本

舞台

出版社名 講談社
出版年月 2014年1月
ISBNコード 978-4-06-218708-4
4-06-218708-6
税込価格 1,512円
頁数・縦 186P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ゆがんだ自意識がポンポコリンと踊る! NY滞在の成長物語

    主人公葉太は、太宰治の「人間失格」の私ー葉蔵に自分を照らし合わせてしまう自意識過剰な性格を持ち合わせた運命のひと。幼少時から他人に笑われたくないと常に演技に努めてきた。そこには作家で精神的に巨大な父の存在がある。それが高じて自意識の化身だろうか?亡霊が見えるようにもなる。

    初めて訪れたニューヨーク。しかし、彼が歩くとその魅力は自意識に反射され、結局のところ自己の内部へと変形されいびつに映る。そして演技。その滑稽さに多いに笑った。止まらない笑い。だが、主人公には苦しみなのだ。その苦しんでるさまがまたまた笑えたりする。そして、やがてそれは同情へ・・・

    だが、NY滞在は彼を変える。29歳にして「自分」になりきれない自分を。言葉の通じない地で貴重品の入ったバッグを盗まれ。空腹をかかえ。恐怖を感じ・・・。

    それでいいのだー読み終えたあと、読者は主人公にGOサインを出すだろう!

    (2015年2月3日)

商品内容

要旨

29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に…。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは―。思いきり笑い、最後にはきっと泣いてしまう。―圧倒的な面白さで読ませる傑作長篇。

出版社
商品紹介

俺は一生、演じ続けるしかないのか?過剰な自意識に捉われた29歳の葉太が初めて訪れたNYで遭った災難の行方は……。感動の成長小説。

出版社・メーカーコメント

初めてニューヨークを訪れた29歳の葉太。有名作家の父をもつ葉太は幼いころから異常に「恥」の意識が強く、自らの行為すべてに他者の目を意識せずにはいられない。ここニューヨークでも立ち居振る舞いに細心の注意を払う葉太だったが、憧れのセントラルパークの芝生に寝転び、敬愛する作家の小説『舞台』を読むという悦びにふと自意識を手放した瞬間、思わぬ災難に襲われてしまう。見知らぬ土地で陥った危機的な状況の下で葉太の心身に訪れる変化、そして最後に葉太が出会ったものとは?

著者紹介

西 加奈子 (ニシ カナコ)  
1977年、テヘラン生まれ。カイロ、大阪で育つ。2004年『あおい』でデビュー。2007年『通天閣』で第24回織田作之助賞、2013年『ふくわらい』で第1回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)