• 本

辺境図書館

出版社名 講談社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-06-220535-1
4-06-220535-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 305P 18cm

商品内容

要旨

最期の日まで、本に溺れる。小説の女王が耽読した、妖しくも美しい本の数々。書き下ろし短編「水族図書館」も収蔵。

目次

『夜のみだらな鳥』とホセ・ドノソ
『穴掘り公爵』とミック・ジャクソン
『肉桂色の店』とブルーノ・シュルツ
『作者を探がす六人の登場人物』とルイジ・ピランデルロ
「建築家とアツシリアの皇帝」「迷路」とフェルナンド・アラバール
『無力な天使たち』とアントワーヌ・ヴォロディーヌ
「黄金仮面の王」とマルセル・シュオップ
『アサイラム・ピース』『氷』とアンナ・カヴァン
「曼珠沙華の」と野溝七生子
『夷狄を待ちながら』とジョン・マックスウェル・クッツェー
「街道」「コフェチュア王」とジュリアン・グラック
『黒い時計の旅』とスティーヴ・エリクソン
『自殺案内者』「蓮花照応」と石上玄一郎
『鉛の夜』『十三の無意味な物語』とハンス・ヘニー・ヤーン
『セルバンテス』とパウル・シューアバルト 『ゾマーさんのこと』とパトリック・ジュースキント
『吸血鬼』と佐藤亜紀
『魔王』とミシェル・トゥルニエ
「光の門」とロード・ダンセイニ 「鷹の井」とウィリアム・バトラー・イェイツ
『神の聖なる天使たち ジョン・ディーの精霊召喚 一五八一〜一六〇七』と横山茂雄
『心は孤独な狩人』とカースン・マッカラーズ
「アネモネと風速計」と鳩山郁子 『わたしは灯台守』とエリック・ファーユ
「紅い花」「信号」とフセヴォーロド・ミハイロヴィチ・ガルシン 『神経内科医の文学診断』(正・続)と岩田誠
『塔の中の女』と間宮緑
『銀河と地獄』と川村二郎 「ロレンザッチョ」とアルフレッド・ミュッセ
『郡虎彦全集』と群虎彦 『群虎彦 その夢と生涯』と杉山正樹
水族図書館 皆川博子

おすすめコメント

知れば知るほど 読めば読むほど 好きになる。《この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(辺境図書館・司書)》 小説の女王・皆川博子が耽溺した、完全保存版ブックガイド。(書き下ろし短編も収蔵)

著者紹介

皆川 博子 (ミナガワ ヒロコ)  
1930年旧朝鮮京城生まれ。東京女子大学中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、15年には文化功労者に選出される。辺境図書館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)