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基準値のからくり 安全はこうして数字になった

ブルーバックス B−1868

出版社名 講談社
出版年月 2014年6月
ISBNコード 978-4-06-257868-4
4-06-257868-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 286P 18cm

商品内容

要旨

賞味期限、放射線量、電車内での携帯電話…私たちはさまざまな基準値に囲まれて、超えた/超えないと一喜一憂して暮らしている。だが、それらの数字の根拠を探ってみると、じつに不思議な決まり方をしているものが多い。その「からくり」を知らなければ、基準値は無用の不安や油断を生む数字になってしまう。「基準値オタク」を自称する俊英研究者4人が追った基準値誕生に潜む10のミステリー!

目次

第1部 飲食物の基準値(消費期限と賞味期限―「おいしさ」の基準値の「おかしさ」
食文化と基準値―基準値やめますか?日本人やめますか?
水道水の基準値―断水すべきか?それが問題だ
放射性物質の基準値―「暫定規制値」とは何だったのか
古典的な決め方の基準値―「リスクとは無関係」な基準値がある)
第2部 環境の基準値(大気汚染の基準値―「PM2.5」をめぐる舞台裏
原発事故「避難と除染」の基準値―「安全側」でさえあればいいのか?
生態系保全の基準値―人間の都合で決まる「何を守るか」)
第3部 事故の基準値(危険物からの距離の基準値―「電車内の携帯電話」から水素スタンドまで
交通安全の基準値―「年間4000人」は受け入れられるリスクか)

著者紹介

村上 道夫 (ムラカミ ミチオ)  
東京大学生産技術研究所特任講師。1978年東京都生まれ。2006年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。専門は水環境工学・環境リスク学
永井 孝志 (ナガイ タカシ)  
独立行政法人農業環境技術研究所主任研究員。1976年北海道生まれ。2006年筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。博士(理学)。専門は化学物質の生態毒性評価・環境リスク評価
小野 恭子 (オノ キョウコ)  
独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員。1973年新潟県生まれ。2001年東京大学大学院工学系研究科修了。博士(工学)。化学物質などのリスクトレードオフ研究に従事
岸本 充生 (キシモト アツオ)  
東京大学公共政策大学院及び政策ビジョン研究センター特任教授。1970年兵庫県生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)。独立行政法人産業技術総合研究所研究グループ長を経て現職。専門はリスク評価から経済分析まで(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)