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異端カタリ派の歴史 十一世紀から十四世紀にいたる信仰、十字軍、審問

講談社選書メチエ 635

出版社名 講談社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-06-258502-6
4-06-258502-2
税込価格 3,410円
頁数・縦 761P 19cm

商品内容

要旨

東欧発祥で、十二世紀、南仏ラングドックで大展開した宗教運動=カタリ派。二元論的であり、現世を悪とするグノーシス的とされるその教義には、謎が多い。カタリ派の誕生・発展から異端審問・迫害・殲滅にいたる三世紀の歴史―アルビ地方で展開された、もうひとつのおぞましい十字軍とカペー朝フランス王国によるラングドック併合が同時進行したのである。知られざる異端の経験した驚愕の歴史を明らかにする、カタリ派研究の第一人者による最良・決定版の訳書。

目次

第1部 二元論的異端の勃興(ボゴミル派からカタリ派へ
カタリ派社会とその教会
イノケンティウス三世―前代未聞の十字軍)
第2部 十字軍(シモン・ド・モンフォールあるいは電撃戦争
城争奪戦
トゥールーズの孤立 ほか)
第3部 異端審問(異端審問の誕生
迫害と抵抗
アヴィニョネの大虐殺 ほか)

おすすめコメント

もともとは東欧発祥の宗教運動が、11世紀に西ヨーロッパで顕在化して、12世紀にはカタリ派の名の下で南仏ラングドックでおおきく展開されるようになりました。現存しないためその教義などは謎に包まれていますが、二元論的であり、現世を悪とみなすグノーシスの影響を受けているとも言われています。本書は、その異端宗教運動の11〜14世紀の歴史、すなわち南仏での誕生・発展から異端認定を経て、迫害・殲滅されるまでの歴史を描きます。歴史の後半では、ローマ教会によるアルビジョワ十字軍と異端審問が大きなテーマととなります。南仏アルビ地方で展開された、もうひとつの十字軍のおぞましい実態も明らかにされます。本書はまた、南フランスのラングドックが、十字軍侵攻をきっかけに、だんだんとカペー朝フランス王国に併合されていく過程も描いています。知られざる異端の経験した恐るべき歴史をあきらかにする、カタリ派研究の第一人者による最良の訳書がついに登場します。

著者紹介

ロクベール,ミシェル (ロクベール,ミシェル)   Roquebert,Michel
1928年8月7日、フランス・ボルドー生まれ。ミシェル=モンテーニュ高校を卒業、学士号(哲学)を取得、六年間教職に就く。『南仏日報』で、芸術欄を担当。中世オック地方の歴史と文化研究の専門家。カタリ派研究協会の名誉会長
武藤 剛史 (ムトウ タケシ)  
1948年生まれ。京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。現在、共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)