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ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか

講談社+α新書 763−1C

出版社名 講談社
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-06-272992-5
4-06-272992-X
税込価格 946円
頁数・縦 219P 18cm

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要旨

フランス第25代(第五共和政第8代)大統領を決める選挙では、2017年5月7日に決選投票が行われ、エマニュエル・マクロン氏が勝利した。敗れたのは国民戦線のマリーヌ・ルペン党首である。極右政党とされ、移民排斥や反EUを掲げる国民戦線とその党首が、大衆の支持を得て決選投票まで残り、33.9%得票した事実は、フランス国内のみならず国際社会に大きなインパクトを与えた。前年のトランプ米国大統領誕生や英国EU離脱国民投票と同じく反グローバリズムとポピュリズムの広がりを示すものと捉えられたからである。フランス2017年大統領選直前に出版された本書では、国民戦線と初代党首ジャン=マリーと2代目マリーヌのルペン父娘の動きを中心にフランスと欧州、そして世界の情勢を分析。今後の世界がポピュリズム・権威主義にどのように立ち向かっていくべきかを論じている。著者は、朝日新聞GLOBE編集長、青山学院大学文学部フランス文学科非常勤講師を務めるジャーナリスト。朝日新聞でパリ特派員、パリ支局長などを歴任した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年05月23日]

商品内容

要旨

トランプ―ルペン―プーチン枢軸が塗り替える世界地図。民主主義からポピュリズムが生まれ、ポピュリズムから民主主義の否定へ。

目次

第1章 イスラム過激派の世界から
第2章 『服従』の共和国
第3章 デカダンスの十年、迷走の四十年
第4章 先細りする外交大国
第5章 国民戦線はなぜ台頭したか
第6章 マリーヌ・ルペン 権力への道
第7章 悪魔は本当に去ったのか
第8章 分断、排除、ノスタルジー
第9章 ワシントン・パリ・モスクワ枢軸
第10章 混迷の春
第11章 ロシア色に染まるフランス

おすすめコメント

イタリア・オランダ、そしてフランス。ポピュリズムの波はヨーロッパを覆い尽くすのか? 格差、難民問題を解決できず、党派争いを繰り返す既成政党。その一方で、トランプと同じように「国益第一」を掲げ、国民の不満・不安を吸収して大きく成長してきたポピュリズム勢力。すでに一過性のブームという段階を超え、政権を担える実力を蓄えつつある。ポピュリズム勢力は、反イスラム主義、反EUのみならず、プーチン・ロシアとの密接な関係、強権的な政治手法も共通点としてあげられるだろう。そんな彼らが政権を取ることは、ヨーロッパの政治・経済地図のみならず、ヨーロッパが戦後守ってきた自由・寛容・民主主義といった価値観も 変質することにつながるだろう。目前に大統領選挙を控え、ルペン・国民戦線の躍進に揺れるフランスを中心に、歴史の転換点にいるヨーロッパのいまを描き出す。【目次】 はじめに 第一章 イスラム過激派の世界から 第二章 『服従』の共和国 第三章 デカダンスの十年、迷走の四十年 第四章 先細りする外交大国 第五章 国民戦線はなぜ台頭したか 第六章 マリーヌ・ルペン権力への道 第七章 悪魔は本当に去ったのか 第八章 分断、排除、ノスタルジー 第九章 ワシントン・パリ・モスクワ枢軸 第十章 混迷の春 第十一章 ロシア色に染まるフランス

著者紹介

国末 憲人 (クニスエ ノリト)  
朝日新聞GLOBE編集長、青山学院大学文学部フランス文学科非常勤講師。1963年、岡山県生まれ。85年、大阪大学卒業。87年に紀行「アフリカの街角から」で朝日ジャーナル大賞優秀賞を受賞。同年パリ第2大学新聞研究所を中退して朝日新聞社に入社し、パリ特派員、パリ支局長、論説委員を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)