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ハヅキさんのこと

講談社文庫 か113−1

出版社名 講談社
出版年月 2009年11月
ISBNコード 978-4-06-276506-0
4-06-276506-3
税込価格 524円
頁数・縦 229P 15cm

商品内容

要旨

かりん、という琺瑯の響き。温泉につかったあと、すっぴん風に描く眉。立ち飲みで味わう「今日のサービス珈琲」。四十八歳、既婚者で「中途半端」な私が夢中になった深い愛―さりげない日常、男と女の心のふれあいやすれ違いなど、著者独自の空気が穏やかに立ち上がる。虚と実のあわいを描いた掌篇小説集。

おすすめコメント

そのころ、ハヅキさんもわたしも「不幸な恋愛」をしていた―― 虚と実のあわいを描く作品集。かりん、という琺瑯の響き。温泉につかったあと、すっぴん風に描く眉。立ち飲みで味わう「今日のサービス珈琲」。48歳、既婚者で「中途半端」な私が夢中になった深い愛――さりげない日常、男と女の心のふれあいやすれ違いなど、著者独自の空気が穏やかに立ち上がる。虚と実のあわいを描いた掌篇小説集。そもそも3枚以上のエッセイは不得手で――ありていに言って、書くことがないのだ。それならばいっそのことエッセイとも小説ともつかないものにしてしまえと、はんぶんやけくそのように書きはじめたのが「ハヅキさんのこと」だった、という次第だ。書いてみると、これは、たいそう体質に合っていた。――川上弘美

出版社・メーカーコメント

かりん、という琺瑯の響き。温泉につかったあと、すっぴん風に描く眉。立ち飲みで味わう「今日のサービス珈琲」。48歳、既婚者で「中途半端」な私が夢中になった深い愛――。さりげない日常、男と女の心のふれあいやすれ違いなど、著者独自の空気が穏やかに立ち上がる。虚と実のあわいを描いた掌篇小説集。

著者紹介

川上 弘美 (カワカミ ヒロミ)  
1958年、東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒。’94年「神様」でパスカル短篇文学新人賞。’96年「蛇を踏む」で芥川賞受賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞。’01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)