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非常/寒風/雪国抄 川端康成傑作短篇再発見

講談社文芸文庫 かF10

出版社名 講談社
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-06-290263-2
4-06-290263-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 312P 16cm

商品内容

要旨

婚約者からの突然の別れを告げる手紙に、焦燥と混乱の中、彼女が住む岐阜へ汽車で赴く。実際の失恋を題材に描き、一連の書簡が二〇一四年に発見され話題となった「非常」。“知人の癩作家が死んだ”―ハンセン病で夭折した作家の遺体と病院で対面、その痛切な心情が異彩を放つ「寒風」。著者の死後に見つかった遺稿の抄作「雪国抄」ほか、川端文学の深奥と短篇の至芸に触れる十二篇。

おすすめコメント

全集以外の収録が稀な初期の作品や、著者の没後に発見された「雪国」の抄作など、川端文学の深奥に触れる、知られざる名作12編。

著者紹介

川端 康成 (カワバタ ヤスナリ)  
1899・6・14〜1972・4・16。小説家。大阪市生まれ。1917年、第一高等学校入学。20年、東京帝国大学に進み、在学中に今東光らと第6次「新思潮」創刊に参加し、掲載された「招魂祭一景」が菊池寛らに評価される。22年から「時事新報」で創作月評を連載、批評活動のスタートを切る。23年創刊の「文藝春秋」同人に。24年、横光利一、片岡鉄兵、今東光らと「文芸時代」を創刊、「新感覚派」と称される。45年、鎌倉在住の久米正雄、小林秀雄らと蔵書を持ち寄り貸本屋鎌倉文庫を開店、のち出版社「鎌倉文庫」に発展し役員となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)