• 本

燃焼のための習作

講談社文庫 ほ29−3

出版社名 講談社
出版年月 2015年12月
ISBNコード 978-4-06-293285-1
4-06-293285-7
税込価格 680円
頁数・縦 261P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 読者を会話の迷路へと誘い込む1冊

    本書は基本的に探偵、助手、依頼人の三人の不明瞭な目的をめぐる当てもない会話で進んでいく(念のために断っておくと、本書はミステリではありません。謎めいた物語をすべてミステリと呼ぶのなら、話は別ですが・・・・・・)。
    彼らの会話は的確な言葉で要点だけを伝える一直線な会話ではなく錯綜としている。けれど会話そのものを楽しんでいるように見える。その光景が、とても心地いい。堀江敏幸が文章で紡いだ会話の迷路を彷徨ってみませんか? 鮮やかな出口の光景が、あなたを待っています。

    (2015年12月22日)

商品内容

要旨

築四十年を超えた雑居ビルに探偵とも便利屋ともつかない事務所を構える枕木。依頼内容が「うまく言えない」と口ごもる客人と、その心を解すように言葉を継いでいく枕木の会話に、雷雨とともに戻ってきた郷子さんも加わって、時はゆるやかに流れる。別れた妻と息子の消息が知れない男の胸によぎる思いとは?

おすすめコメント

築四十年を超えた雑居ビルに探偵とも便利屋ともつかない事務所を構える枕木。依頼内容が「うまく言えない」と口ごもる客人と、その心を解すように言葉を継いでいく枕木の会話に、雷雨とともに戻ってきた郷子さんも加わって、時はゆるやかに流れる。別れた妻と息子の消息が知れない男の胸によぎる思いとは?

著者紹介

堀江 敏幸 (ホリエ トシユキ)  
1964年、岐阜県生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学教授。’99年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞、’03年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、’04年『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞と木山捷平文学賞、’05年『河岸忘日抄』で読売文学賞小説賞、’09年『正弦曲線』で読売文学賞随筆・紀行賞、’12年『なずな』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)