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今度生まれたら

出版社名 講談社
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-06-521872-3
4-06-521872-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 282P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 今度生まれたら

    作者のあとがきに「私は老境に入った人たちの、その揺れを書きたいと思った」とある。70歳の何の不満もない人生の老後を迎えたはずの女性のふとした思い。多くの高齢者が感じるちょっぴり苦い思いを、脚本の名手内館が、明るい光をあてながら描く。本作に先立つ定年小説の「終わった人」、終活小説の「すぐ死ぬんだから」に続き、反響を呼びそうだ。

    (2021年1月21日)

商品内容

要旨

70歳になった佐川夏江は、夫の寝顔を見ながらつぶやいた。結婚至上主義時代に生きてきた夏江が、将来をかけて勝ち取った相手だ。夫は退職後、趣味を楽しみ、息子2人も独立した。何の不満もない老後だといえる。だが、自分の人生を振り返ると、節目々々で下してきた選択は本当にこれでよかったのか。進学は、仕事は、結婚は。あの時、確かに別の道もあった。やり直しのきかない年齢になって、夏江はそれでもやりたいことを始めようとする。

出版社・メーカーコメント

70歳の佐川夏江は、人生の選択はこれでよかったのかと自らに問う。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』に続く最新「高齢者」小説!

著者紹介

内館 牧子 (ウチダテ マキコ)  
1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、13年半のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「てやんでぇッ!」(1995年文化庁芸術作品賞)、「私の青空」(2000年放送文化基金賞)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)を受賞するなど幅広く活躍し、著書多数。武蔵野美術大学客員教授、ノースアジア大学客員教授、東北大学相撲部総監督、元横綱審議委員、元東日本大震災復興構想会議委員。2003年、大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)