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ミニシミテ

出版社名 講談社
出版年月 2024年3月
ISBNコード 978-4-06-533569-7
4-06-533569-8
税込価格 1,870円
頁数・縦 270P 19cm

商品内容

要旨

己のカラダで見つけた道がある。人との関わり、農作業、常識破り、喜怒哀楽、好奇心…その言葉は土の匂いがした。10年越しのエッセイ。世界的ダンサーにして俳優の著者が綴った日々。

目次

第1章 カラダの言葉
第2章 脱皮
第3章 名付けようのないオドリ
第4章 因縁
第5章 農の暮らし
第6章 利己的な好奇心
第7章 人間なのだ
第8章 オドリの言葉

出版社・メーカーコメント

世界的ダンサーの田中泯さん。俳優としても初出演で代表作になった山田洋次監督の映画『たそがれ清兵衛』から、アカデミー賞ノミネート作品ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』まで、名バイプレーヤーとして存在感を示しています。10年以上にわたって綴られたエッセイ(山梨日日新聞)は、ときに歯に衣着せず痛快、初めて明かされる脱皮のきっかけとなった出会いや、常識への疑問、農作業にいそしむわけ、日々の喜怒哀楽。そして、世界各地で行われた場踊りで生まれたエピソードは、きっと読み手の身にも沁み入ることでしょう。さまざまな人々−監督の山田洋次、ヴィム・ヴェンダース、犬童一心、世界の知性、ロジェ・カイヨワ、大江健三郎、心通わせた坂本龍一、樹木希林、中上健次、京都西陣の大店の主人、名杜氏、芸人、山梨で農業を営む人々、そして師匠土方巽−−との出会い。さまざまな土地の記憶とともに−パリで、ニューヨークで、プラハで、冷戦下のソ連で、福島浪江町で、奄美大島で−オドる。世界も将来も視界不良のなか、社会の空気に飲み込まれず、自分らしく生きたい人にとって、多くのヒントが得られるでしょう。嬉しいときは嬉しがり、怒りや悲しみを生きるエネルギーに変える言葉が見つかります。〈目次抜粋〉◆第一章 カラダの言葉世間体はどうする/動作に現れる心を読む/監視カメラがとらえた不審な動き?/北斎に成る/年相応というのが分からない◆第二章 脱皮十代後半、八十円ハウスに居た/蒸発衝動/父は何故、死体を見せたのか/口説かれてみるものだ/感覚が言葉に優っている人/人生に飽きたら稽古をしよう◆第三章 名付けようのないオドリ空気・空間を変えるオドリ/サンタ・クルス、檀一雄と高倉健/モスクワ、抵抗する者達の記憶◆第四章 因縁常識破りという伝統を身につけた京都人/性格・業・運命、クソ!/骨が土に還る日まで/白州の風景に重なる面影◆第五章 農の暮らしミニシミテ/悪夢は見るまえに見ておくべし/大事にしている言葉◆第六章 利己的な好奇心何度でも立ち止まるぞ/明日は何して遊ぼうか?/「何故」や「不思議」が無い世界◆第七章 人間なのだ「気」になる/人間の業を見つけた/二〇二一年、坂本龍一「TIME」/戦後は終わらないよ、若者よ◆第八章 オドリの言葉言葉が生まれる前のオドリ/僕のカラダで彼らがオドる/唯一無二の人として生まれる

著者紹介

田中 泯 (タナカ ミン)  
1945年、東京都生まれ。1966年より独自の舞踊スタイルを展開しはじめ、既成概念にあてはまらないダンスを継続。1978年のパリ・フェスティバル・ドートンヌでの海外デビュー以来、世界的なダンサーとして活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)