猿の戴冠式
出版社名 | 講談社 |
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出版年月 | 2024年1月 |
ISBNコード |
978-4-06-534695-2
(4-06-534695-9) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 140P 20cm |
商品内容
要旨 |
ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビの中に「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ向かう。言葉を機械学習させられた類人猿ボノボの“シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく―“わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。第170回芥川賞候補作。 |
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出版社・メーカーコメント
いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。−−”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。”女がいますぐ剥ぎ取りたいと思っているものといえば、それは〈人間の女の皮〉にちがいなかった。女は人間の〈ふり〉をして、ガラスの向こう側にたっている””女とシネノは同じだった。シネノのほうはそのふるまいこそ完璧ではあったけれど、それでも猿の〈ふり〉をして、あるいは猿の〈姿をとって〉、こちら側にいる”ねえ、なにもかもがいやなかんじなんでしょう。ちがう?