• 本

江戸の色ごと仕置帳

集英社新書 0178

出版社名 集英社
出版年月 2003年1月
ISBNコード 978-4-08-720178-9
4-08-720178-3
税込価格 748円
頁数・縦 237P 18cm

商品内容

要旨

名奉行が輩出した江戸時代。彼らによって残された大量の裁判記録の中から、男女間の性的な事件・犯罪に対する裁きと仕置をまとめたのが本書である。粋な町民文化の象徴と思われがちな「色ごと」だが、不義密通はもちろん、婚前交際ですら、奉行書で一旦裁きにかかると、死刑や追放といった厳しい刑罰が待っていた。おおらかに性を楽しんでいたように見える江戸庶民。しかし実際は、身分差別や儒教による秩序原理によって縛られ、恋愛においても殆ど自由がない生活を強いられていたことが、この「色ごと仕置帳」から見えてくる。

目次

第1章 江戸の罪と罰
第2章 密通いたせし者は
第3章 手込めの儀につき
第4章 春をひさぐ女
第5章 心中は恋の終わりか
第6章 女犯せし僧は
第7章 殴る亭主

おすすめコメント

密通、手込め、心中、殴る亭主・・・男女のトラブルをお上はどう裁いたか?江戸時代の裁判記録に残された性的な事件や犯罪から、当時の社会や男女関係の実相に迫る!

出版社・メーカーコメント

江戸時代の裁判記録から男女間の性的な犯罪・事件をとりあげ、時代とその社会背景を考察する。厳しい法や身分の重圧に縛られていた市井の人々の暮らしを、“性犯罪”を通して活写した異色作。

著者紹介

丹野 顕 (タンノ アキラ)  
1940年、東京都生まれ。東京教育大学文学部卒業。出版社に勤め、百科事典・歴史辞典などの編集者を経て、文筆活動に入る。戦国・江戸時代の庶民の生活史・精神史を中心に、本名及びペンネーム淡野史良の名で執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)