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ジョイスを読む 二十世紀最大の言葉の魔術師

集英社新書 0243

出版社名 集英社
出版年月 2004年5月
ISBNコード 978-4-08-720243-4
4-08-720243-7
税込価格 770円
頁数・縦 221P 18cm

商品内容

要旨

二十世紀西欧を代表するアイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスは、現代文学の前衛として、新しい文体を創り出し、小説形式の革新を図って表現の可能性を追求した。ジョイス以後の作家はみな彼の影響を受けていると言ってもいいだろう。貧困、重い眼病と深酒、娘の狂気などに苦しみながら、大陸を放浪しつつも常にダブリンを舞台に、精力的に小説を書き続けた。そこに描かれた宗教、植民地支配、民族主義、ユダヤ人問題、文芸、愛と性などは、なお今日の問題として重要である。本書では、ジョイスの生涯と主要四作品、猥褻裁判を含めた文学的評価を簡潔に紹介し解説する。「難解」といったイメージを覆す、なにより「ジョイスを楽しむ」入門書。

目次

第1章 ジョイスの生涯(ダブリンの時代(一八八二‐一九〇二)
ダブリン脱出(一九〇二‐一九〇四)
『ダブリンの市民』と『若い芸術家の肖像』の時代(一九〇四‐一九一四) ほか)
第2章 作品解説(『ダブリンの市民』
『若い芸術家の肖像』
『ユリシーズ』 ほか)
第3章 ジョイスの文学的評価(ジョイスに対する初期の反応
猥褻裁判
名声の確立)

出版社・メーカーコメント

この入門書1冊でジョイス通になれる!ジェイムズ・ジョイスは20世紀西欧を代表するアイルランドの作家。文体と小説形式の革新を図って表現の可能性を追求したその生涯と代表作を「いいとこ取り」のダイジェストで紹介、解説する。

著者紹介

結城 英雄 (ユウキ ヒデオ)  
1948年、群馬県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。法政大学文学部教授。英文学者。日本ジェイムズ・ジョイス協会常任委員。ジョイスを知ることで味わう喜びを一人でも多く共有してほしいと精力的に活動し、『「ユリシーズ」の謎を歩く』(サントリー学芸賞受賞、集英社)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)