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官能小説の奥義

集英社新書 0410

出版社名 集英社
出版年月 2007年9月
ISBNコード 978-4-08-720410-0
4-08-720410-3
税込価格 755円
頁数・縦 206P 18cm

商品内容

要旨

官能小説とは、一体何なのか。世には渡辺淳一の『失楽園』や『愛の流刑地』があり、高橋源一郎にはそのものズバリの『官能小説家』という作品がある。また、平野啓一郎の『高瀬川』や重松清の『愛妻日記』は十分に濃厚なエロスに満ちている。しかし彼らの作品を、官能小説とは呼ばない。官能小説とは、読者の淫心をひたすら刺激するために、官能小説家たちが独自の官能表現を磨き、競い合ってきたものである。その精魂傾けた足跡をたどり、日本語の豊饒の世界を堪能する。

目次

序章 官能小説の文体の歴史
第1章 性器描写の工夫
第2章 性交描写の方法
第3章 フェティシズムの分類
第4章 ストーリー展開の技術
第5章 官能小説の書き方十か条

出版社・メーカーコメント

クラクラするほどの官能の表現世界とは?官能小説とはいったい何なのか。一万冊を超す作品を読み込んだ斯界の書評家が、読者の劣情を刺激するためにひたすら磨かれた官能表現を、精緻に解説する。そこは豊穣な日本語の世界でもある。

著者紹介

永田 守弘 (ナガタ モリヒロ)  
1933年、東京生まれ。新聞、雑誌に新作の官能小説を紹介するこの世界の第一人者。『ダカーポ』創刊からの名物コラム「くらいまっくす」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)