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欲望する脳

集英社新書 0418

出版社名 集英社
出版年月 2007年11月
ISBNコード 978-4-08-720418-6
4-08-720418-9
税込価格 770円
頁数・縦 222P 18cm

商品内容

要旨

人は誰もが欲望に突き動かされて生きている。社会も、ますます人の欲望を反映したものとなりつつある。では、欲望と欲望がぶつかり合うとき何が起こるのか。人は自らの欲望と、どう付き合いながら生きればよいのか。孔子が論語で述べた、「自分の心の欲する所に従っても倫理的規範から逸脱しない(七十而従心所欲、不踰矩)」境地とは?欲望をめぐるさまざまな思考から、私たち人間の本質に迫る。人気脳科学者が具体例を挙げながらしなやかに論じる決定的論考。

目次

心の欲する所に従うこととは?
欲望に潜む脆弱性
意識ある存在にとっての倫理
主語に囚われずに考える
個別と普遍
現代の野獣たち
現代の多重文脈者たち
子供であることの福音
「精しさ」に至る道筋
私の欲望は孤立しているのか?
デジタル資本主義時代の心の在処
人間らしさの定義
夢の中でつながっている
欲望の終わりなき旅
容易には自分を開かず
近代からこぼれ落ちた感情
不可能を志向すること
アクション映画とサンゴの卵
欲望と社会
一回性を巡る倫理問題
魂の錬金術
生を知らずして死を予感する
学習依存症
一つの生命哲学をこそ

出版社・メーカーコメント

人気脳科学者が遂に放つ、決定的な論考!〈欲望〉こそが、いま最も重要な問いである。人も社会も欲望に突き動かされている中で、欲と欲がぶつかり合うときに何が起こるのか。欲望と倫理の狭間で人はどう生きるべきか。様々な例を挙げながら考察。

著者紹介

茂木 健一郎 (モギ ケンイチロウ)  
1962年東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。2005年、『脳と仮想』で第四回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)