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池波正太郎「自前」の思想

集英社新書 0642

出版社名 集英社
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-08-720642-5
4-08-720642-4
税込価格 792円
頁数・縦 197P 18cm

商品内容

要旨

二十三回忌を迎え、なぜ今なお池波正太郎が愛されるのか。そこには池波が描き、そして生きた、たとえ貧しくとも「世間」というセーフティネットが機能し、誰もが「自前」で生きていける社会に対する我々日本人の郷愁と憧憬があるのではないか。「ワーキングプア」「孤立死」「世代間格差」…社会が個人を分断し、突き放している今の日本。辛口評論家と江戸研究家の最強コンビが、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』など池波のヒット作はもちろん、池波自身の人生をも読み解きながら、これからの日本人に相応しい生き方を共に考える。

目次

序章 池波正太郎、愛される理由
第1章 仕事の流儀
第2章 遊びに磨かれて
第3章 家族の肖像
第4章 正義は誰のため?
第5章 江戸と東京のメンタリティ
終章 答えは池波正太郎にあり

出版社・メーカーコメント

『鬼平』は軽いから強い。社会が個人を見捨てつつある今の日本には、池波正太郎が描く、「世間」というセーフティネットによって誰もが「自前」で生きていける社会が必要ではないか。池波作品の「自前の思想」を読み解く!

著者紹介

佐高 信 (サタカ マコト)  
1945年山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家として活躍
田中 優子 (タナカ ユウコ)  
1952年横浜市生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科教授(近世文学)。同国際日本学インスティテュート(大学院)教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)